母の日

カーネーション (水彩)

母の日に贈り物をしたことがない。いや、贈ったことは何度かある。一度はカーディガン。結構素敵な色合い、デザイン。気分転換にもなると、ちょっとだけ奮発した。

けれど、こんなものこんな田舎では着られない、と近所の誰かから貰ったという、いかにも田舎だといわんばかりの物をわざわざ、私の帰省中ずっと着ていた。結局袖を通さぬまま、それをねだった人にあげたという。お金は自分の為に遣え、という親心と解釈しているが、気持は雨であった。

そんなことが何度か重なり、今は贈り物をしない。そのくせ、母の日にも何もしてくれないと他人には愚痴ったりするらしい。何か欲しいものはと聞けば、必ず何も要らないという。今では「母の日」は私の「一秒でも早く過ぎ去って欲しい一日」だ。

 

好きなことを好きなように

埴輪        (水彩)

一生、好きなことを好きなようにやるのが理想、多くの人はそう思っているかも知れない。そして、同時にそんなの無理、とも多くの人が思っているかも知れない。

好きなことを好きなように、というのはある意味、子どものままでいたいということでもあるし、そんなの無理というのは、そのための努力をやめるという意味でもある。

子どものままでいることは不可能だが、子どものように過ごす時間を作ることは可能かも知れない。