春の兆し

              「ポットのある静物」  水彩+アクリル、紙
ホトケノザ

ここ数週間、なぜか朝、自転車で10㎞ほど走る習慣がついた。これまでは目覚めてから1時間近くラジオを聴いたり、ぐずぐずしているのが普通だったのに、寒くてもすぐベッドから起き出すようになったのが自分でも不思議。

いつもの散歩コースである農道の脇に、ホトケノザがたくさん咲いているのに気がついた。ホトケノザは春の七種の一つだから、とっくに咲いていてもおかしくないのだが、目に留まらなかった。そういえばもう数日すれば節分。冬と春を分ける日。その翌日は「立春」だ。春めいてくるわけだ。散歩とはいいながら、つい自転車散歩になるのでサッと通り過ぎてしまう。この次はオオイヌノフグリが青紫の美しい色で出迎えてくれるはず。

この絵は数年前に水彩で描きかけたままほったらかしだった。ポットの周りにあるモノは、それがなんだったかもう覚えていない。でも、面白いかたちをしているので、得体の知れないまま残すことにした。水彩の色もなるべく残しながら、アクリル絵の具を重ねてみた。

退院

              ウィスキー瓶のある静物  ペン+水彩

昨日、少し強引?に退院しました。数日前からの流れで退院の準備を始めていたのだが、当日になって医師から「退院予定は明日です」と言われ、少し戸惑った。特に考えもなく「出来れば今日退院したい」と口から出てしまった。

手術は順調?にいき、その後の治り方も極めて順調だった。局所麻酔だったので、手術中のスタッフの会話もできるだけ聞いていた。自分の目で見ることができないのが残念だったが、みんなが一生懸命やっていることはよく分かったし、途中のトラブルにどう対応したかも、医師が細かく丁寧に縫合しているのも、チクチクという痛みを通してよ~く分かった。

手術台の上で、顔の上のプラスチックの台が取り除かれたとき、思わず「お疲れ様でした」と言ってしまった。器具を片づけたり、消毒を拭き取ったりする中で、自分でも見ていたかったと言ったら、ある看護師さんが「私なら見たくないですね」と言うので、手術を見慣れているはずの人でもそうなのか、とある種不思議な感じがした。自分で手術台から降り、そのまま説明を聞く部屋まで歩く。

手術後は傷口からの感染症対策のみ。感染すると、部位が部位だけに致死率50%と脅されているので気を遣うが、それ以外は食べて寝るだけ。コーヒーを飲むことと、間食にチョコレートを食べる許可をもらい、なるべく病室外の椅子でひたすら入院前に予定していたことをこなす(ベッドの傍だとつい寝てしまうし、結果として腰を悪くする)。
 退院当日とその前日。目覚めの時からなぜか疲れを感じた。寝不足のせいかなと考えながら、「出来れば今日退院したい」と主張したのは「帰った方が休めそう」と思ったから。―ぐっすり眠れた。今朝、体重を測ってみたら、入院日の朝より2㎏減っていた。

文句があるならかかってこい

と、トランプは世界全体に対して肩を怒らしてるんですよね。彼の言い方は、「お山の大将ごっこ」レベルで考えると、極めて明瞭だ。それが分からないのは、生涯一度も(そんな低レベルの)喧嘩などしたことがない、エリート社会に育った人ばかりが世界のリーダーになっているからかもしれない。
 話を戻すと、ヨーロッパ、特に同盟国であるNATO諸国に対して、「オレ(=トランプ=アメリカ)にぐじゃぐじゃ文句言うけど、オレの代わりになれるってんなら、なってみろよ。そんなこと、できっこないだろ?」とバカにしているわけだよね。彼の、ヤクザそのままの言動に比べると、「ドラえもん」のジャイアンにさえ「日本的気遣い」を感じてしまう。それに、エリート達がビビッている光景かな。

日露戦争でなぜ日本が勝てたかといえば、ロシアの勝利を望まない国が幾つもあったから(特にイギリス)。それらの国々の、公式・非公式のサポートなしに、(ルールに則った)格闘技なら、日本が戦って勝てる相手ではなかったろう。「戦争」というマスコミが作り上げるドラマのようなものではなく、本物の「生きるか死ぬか」というサバイバル戦争にはルールなし、使えるものは何でも使うし、時間制限もなく、ジャッジもいない。
 ウクライナ戦争におけるロシアの戦いを見ればわかる(唯一、核兵器使用だけは留まっているが。それも追い詰められれば分からない)。戦争での負けは単なる「一敗」ではなく、「(国家の)消滅」であると同時に、プーチンの場合、自らの死に直結するからだ。

確かに、いま2026年1月時点でアメリカと1:1で戦争して勝てる国はないかもしれない。けれど、戦争は前述のように「ルールのはっきりした」格闘技のようなものではない。戦争はリングの上ばかりじゃないどころか、1;1のつもりが、いつのまにか相手が誰であるかすら曖昧になることは、毎日のニュースを見ていても解る。

もしも、世界の全ての国がどれもベネズエラと大同小異だとトランプが思っているなら、アメリカはむしろ危うい、と思う。弱い相手のはずのベトナムで、アフガンで、アメリカはなぜあんな惨めな負け方をしたのか、そこがどうもよく理解できていないらしい。ロシアと同じく、「大国の傲慢さ」が染み付いてしまっているからだろう。
 ライオンや虎でさえ象を倒すことはできない。けれど、たった1℃の気温上昇が、象の群れ全体を絶滅させ得ることも、今や同じように世界の常識になっている。