つばめ

つばめ
つばめ

夕方、土手を歩いたら数羽のツバメが川の上数十センチを、何度も繰り返し飛んでいた。強い向かい風で秒速1mというところだろうか。2、30m川面を水平飛行しては反転を繰り返す。川面に羽虫が発生しているのだろう。近くには巣もあるに違いない。

軽い気持ちで土手に出たから、小一時間も眺めているうちにすっかり体が冷えてしまった。今日は午後から強い北風。北国では雪が舞っているという。五月としては異常だ。版画家の熊谷吾良先生から今朝届いた葉書では、弘前の桜もまだ2,3分咲きだという。土手では雀も3羽見た。なぜか私の足元に舞い降りてきた。アッシジの聖フランチェスコを描いた絵のようだと思った。

 

羽根

男と羽根(F80 部分)2013
男と羽根(F80 部分)2013

羽根は空を飛ぶためのものだ。それが身体に無いから人間は飛行機を作ることになった。

鳥が羽根を得て恐竜から別れ、同じ哺乳類であるコウモリが羽根を得たのに、人間が羽根を得なかった理由は何なのだろう。

鳩とピカソ/ Pigeon prefer Picasso ?

日向のテーブル
日向のテーブル

鳩に少し訓練するとモネとピカソの違いは分かるようになるらしい。訓練されると印象派とキュービズムの違いを認識し、初めて見せられたルノアールとブラックも違いも見分けるという。傾向とかスタイルとかのパターン認識があるってこと。モノクロにされても、一部を隠されてもちゃんと判定するというからすごい。

文鳥はもっと素晴らしい。ちゃんと好みがあり、ゴッホ好きの文鳥とかピカソ好きの文鳥とかがいるらしい。ピカソ好きは別に餌が与えられなくても、自ら求めてピカソの絵の前の止まり木に止まるようになるという。心理学で「感性強化」というらしいが、「自ら求めて」という行動が伴うことがポイント。現代日本人は1年間に一度も美術展、美術館に足を運ばない人が90%以上(だから感性強化が無い、いつまでも同じレベルでいる?)という或る調査データは私の認識と一致する。文鳥はピカソの絵をもっと見たいと暗に研究者に要求(行動)してるわけだ。文鳥は音楽にも厳しく、不協和音?の多い「現代音楽」は好みでは無いらしい。