ヴァリエーション(変相)

昇仙峡(水の流れ)
川遊び
磯遊び

絵画で言うヴァリエーションとは変相、相(姿・かたち)を変えてみること。「水の(透明感)表現」を今月のテーマにする水彩画教室があったので、わたしもデモ制作として何点か描いてみた。
 1点目は実際の状況に近く、2点目はそこに子どもを置き、川辺の涼しさを体感的に表現することに狙いを変えた。3点目は川ではなく海辺まで変相を広げ、都会的な磯遊びの感覚を構想してみた。描いていると、川と海との光線の強さの違いをだんだんと思いだす。子どもの頃の感覚はこの歳になっても案外覚えているものだ。
 このような試みは多くの人が実際にやっていることで、絵画の構成力を高めるためにはとてもいい方法だが、面倒がってやらない人の方がたぶん圧倒的に多いと思う。一つのモチーフで一枚描くだけでは、常にモチーフ探しをし続けなくてはならないことになる。かつて、教室に、画面中に必ず自分自身を描き込む人がいたが、ヴァリエーションを構想しやすい、いいアイデアだと思った。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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