暑さの記録だ

今日も当地の予報では最高気温38°だって。ウンザリを通り過ぎて、形容詞の不足を感じる。少しは暑さに慣れようと、クーラーを使わずに汗をかいていると、「クーラーを使って、熱中症にならないように」と防災放送が流れてくる。

我が窓辺の植物にも「日除け」した。全員暑いのが好きな植物たちだが、さすがに今年は「焼けた」。あやうく、「多肉植物の干物」を作るところだった。

アトリエでラジオをつけると高校野球。「甲子園」だ。でも、なぜ、誰に対して、あんな「超・健全」過ぎる選手宣誓をするのか、いつも疑問。考えると頭が熱くなるからやめる。

ゲームなんだから、楽しくやりゃーいいじゃねーの?と思う。地元の応援や、それに対する感謝の気持も理解できるが、そんなの忘れて、やりゃーいいんじゃねーの?何かといえば「感謝」の言葉を言わせたがるマスコミの人、君たちかなり変だよ?

温暖化で、頼りとする海氷が消え、狩りができずに餓死するホッキョクグマの写真を載せようと思ったが、やめた。自分がクーラーをつけた部屋の中にいて、地球温暖化を単純に批判するのも、「ちょっと待って、もう少し考えよう」と思う。

ゴムの木

「ゴムの木」    (7/22 参照)

どこか地方の、変な建物のなかで必死にトイレを探している。その時、バッタリある画家に出会う。なんで?なぜこんなところに?

いつものかすれ声。だけど、何を言ってるのかよく分からない。暑いのにしっかりといつもの青の背広姿。珍しく黒の帽子。私はセメントにヒビの入った廊下を走り、いくつものくたびれたドアを開けては閉め、狭い階段を上へ上へと登りながらトイレを探し続け、彼はなぜか小走りに私のあとをついてくる。

夢の中。早朝、用事で外出したが、帰宅してもとても眠く、二度寝した。夢の詳細は、奇妙で複雑な建物の中や外の風景までよく覚えている。細かく描写すると、間違いなくそれだけで数十枚の絵が描ける。寝ぼけてふらつく足でお手洗いへ。

3階に2つのトイレ。あるにはあったが屋根裏のようで天井が極端に低く、体を二つ折りにしても使用は無理なようだった。誰が、どうやって使うんだろう?

「危険な暑さ」体験

「飛ぶ男」習作

「熱中症」になりかかった、と一時は思ったが、どうやら「急激な脱水症状」だけだったようだ。けれど、呑気に構えていたら、熱中症になったかも知れない、という体験をした。

7/31(昨日)晴れ。気温36° 鉄板屋根の倉庫二階での作業。大作約50点、10〜15号程度の小品約120点ほどを二階から下へ降ろす。手伝いは妻ひとり。私が上から絵を下ろし、妻はそれを別の壁に立てかける役目。実質の作業時間は1時間ほどと計画。二階といってもバルコニーの様な感じで一階とは吹き抜けで繋がっている。窓は一階と二階に小さいのがひとつずつ。壁は半透明の塩ビ板を足場鉄骨で繋いである、ごく簡易な建築資材倉庫。梯子を使って降ろす。

バルコニーは太陽を受ける側にあり、そこに大作が50点ほど立てかけてある。そういう状況ではかなりの高温になるはずだから、危険チェック用に温度計を持参。たくさんの飲み物、数枚の着替え、タオル、時計。絵の多くはキャンバスだと思っていたが、実際は殆どが重いパネルで、これがかなり負担になった。

晴れて暑かったので、一回あたりの作業時間は15分以内、その度に下へ降りて水分補給、休憩15分と決めて、作業開始。50°までしかない温度計の目盛りがすぐに振り切れてしまった。まるで、燃えるような感覚に、少し危険を感じたが、日程の都合もあり、強行。

猛烈に汗をかき、降りては、水分補給の繰り返し。あと一回というところで、休憩に降り始めていた梯子から落ちてしまった。頭皮を切り、左の尻と腿の間を強く打撲した。顔じゅう血だらけになったので、妻がオロオロしたが、自分では大丈夫と分かった。

実は本当に苦しさを感じたのは、予定した作業をすべて終えたあと。クーラーの効いた場所へ戻ろうとしたら、急に息が苦しくなった。耳の聞こえ方が水の中のようで、自分の声がかすれてうまく出ない。場所が離れているので車での移動だが、運転できるか、一瞬不安になった。クーラーの部屋へ戻っても、塩分入りの冷たい飲料をがぶ飲みしても、噴き出る汗が止まらない。3枚目の着替えをする頃、やっと落ち着いてきた。そこまで2時間休んだ。

落下の理由もよく分からない。たぶんふらついたのだろう。作業を終え、身体は休んでいるのに、むしろ気分は悪化するという「急速な脱水」による体験。皆さん、汗を甘くみてはいけませんよ。暑い時は作業しないこと。する時でも、ゆっくり、ペースを落としてやる。決して一人では作業しない。ご留意下さい。