誰も時間に追いつけない

カーネーション   (テンペラ)

1ヶ月があっと言う間もなく過ぎる。光陰矢の如し。

機器やシステムの進歩に追いつけないぶん、自分が取り残され、原始人より、もっと昔の人になった気分になる。けれど、全てにおいて常に最先端にいることなど不可能なことも間違いない。そんなこと、望むこと自体無駄だ。

いま最先端にいる人も、わずか数時間後にはすでに最先端にはいないかも知れない。そういう世界の中で、たかだか残り数年〜数十年の人生をどう「消費」するか。考える時間も、瞬く間に消えていく。

 

花がいっぱいだ

アジサイ

花を殆ど描いていない。数が多すぎるし、かたちどうしもくっついて、よく分からない。ましてや花びらを描き分けるなど最初から無理。

考えてみると、別に花を描きたいわけでもなかった。強いて言えば、花の「華やかさ」を描きたいのだったかも知れない。それなら、これでいいのかな、と思う。

 

鞍馬天狗が運転中

昨日の帰宅時、目の前を一台の保冷車が右折した。運転席にはなんと、「鞍馬天狗」。いや、白頭巾に白装束だから「隠密剣士」だったかも知れません。

車が横切ったのだから、車体には社名か、商品名が書かれていただろうが、覚えていない(たぶん餃子ではないか、と想像する)。子どもの時に見ていた嵐寛寿郎の白覆面が、馬ならぬ保冷車を運転して、突如目の前にタイムスリップして現れた衝撃のせいだろう。

刀を背負っていたかを見逃したのは残念だったし、咄嗟にその車を追跡しようと思いつかなかったのは、残念至極。写真は、その時ダッシュボードにあったメモ用紙に、マジックペンでメモしたもの。