水性と水彩–3

アキーラによる作例

Langton紙にアキーラの作例。数種類の紙を試しているが、発色など水彩絵の具より大きな違いができることが解ってきた。発色も、同じ水溶性といっても、水彩絵の具とは全く別種のものだと考える方が良さそうだ。

水溶性絵の具は、薄めて使えば皆似たようなものだと(確かにそうとも言えるが)甘く考えていた。絵の具の中の糊の分量にも秘密がありそうで、これを自分なりに調節してやれば、テクニカルな領域はかなり拡大できるはず、と目標を定めた。

 

水性と水彩

クリスマス・ローズ

水彩でできることが、「水性絵の具」ではできない。絵の具というのは、顔料+糊のことだと考えてよく、顔料は大体共通しているので、「糊」の違いが「できる」「できない」の差になっているのだろう。

しかし何とか、この水彩の面白さ、一回性の緊張感を他の水性絵の具でも、できるようになりたいものだ。

玉ねぎ

玉ねぎ

ひと山200円の玉ねぎ。12〜3個はあるから一個20円以下。小さい。

玉ねぎは、身でさえ皮のように重なっているものだから、皮は当然そうなっている。皮と身の間は微妙な関係である。そこが少し破けると、何だかそこから別次元の世界が顔を出してくるようにも感じる。それが面白い。