Apple-田園、制作中

下塗りです(地塗りは白)。色はテラ・ロサ(terra rosa)。「バラ色の土」という素敵な名前の顔料を鶏卵+スタンドオイル+ダンマーガムで作ったメディウムに溶いてテンペラ絵の具を作る。すべて天然素材で、かなり自由に自己流の絵の具が作れる。それをかなり乱暴に全面に塗る。下塗りはその後の色の効果を考えて塗るので、結構重要な役割を持っている。

テンペラ絵の具は少し経つと手で触れる程度に乾く。少し下の色が溶けだしてくるのを承知の上で白の絵の具をうすく重ねていく。白は不透明だから厚くすると下のデッサンが見えなくなってしまう。下のデッサンを残す方法はいくつかあるが、薄く塗るのが一番手っ取り早い。

下塗りは続く。この後も色は重なっていくから、今のうちに下のデッサンを描き出しておく。ここまでの作業はほとんど中腰の姿勢なので、身体的には今がいちばん大変。広いアトリエなら作業も楽しいのだけど。

エスキースについて(何度目かの)

エスキース1

エスキース2

エスキース1は今年 1月頃のエスキース。エスキース2は今日(8/12)。パッと見、1の方が断然いいじゃないですか?エスキース 1はモチーフどうしの関連性がまだ全然バラバラ。とりあえず、描いておくだけって感じなのに。

2はそれなりに考えがまとまってきているが、絵が説明的で全然面白くない。

スペースの使い方を比べると、1の方がずっと視覚的に合理的だと思えてくる。やっぱり絵は目で見るものなのだ。描いてある内容(モチーフ)の論理的つながりより、線の太さとか、色のコントラストとか、そういった視覚要素の力の差。

最低2つのアイデアがあって、初めてそこからエスキースがスタートする。これはまだアイデアのレベル。論理的であることと、造形要素の効果的な使い方を両立すること。そこを詰めていくのがエスキースなんですよね。