お菓子の棚はデザインの宝庫

チョコラスク

一昨日シャトレーゼで買った、クリスマス用ギフト用?のラスク。アイスを買うというので久しぶりにわたしも店内に入ってみた。そこで包み紙の綺麗さに惹かれて買ったのがこれ。今朝(11/7)の4時過ぎまで、10時間以上かかってCGで描いた。

家族は毎日アイスを1~2本食べる。わたしは一年に1本(個)食べるかどうか。冷たいものが苦手(夏場の冷やしそうめんは別)である。お菓子類もあまり食べないから、スーパーでもそういう棚には近寄らなかった。興味なかったのである。

最近、絵のモチーフを広げようと、そういう棚に積極的に足を向けるようにした。そこはデザインの宝庫である。食べ物、飲み物という商品は、まず買う人の目を引かなくては手にとってもらえない。メーカーにとって、そこが死活の第一歩だから、デザインには最大限気を遣うのも当然だ。高級品には上品なデザインが必要だし、安売り商品にはそれなりのアイキャッチが要る。

他人のデザインを自分の絵には使えない。それが創作上の鉄則である。わたしがお菓子類の棚に足が向かなかった理由の一つでもある。けれど、「練習・勉強専用」の「教材」と割り切って考えることで、安くて、豊富で、さまざまなアイデアに満ちた、巨大で常に新しいストレージをそこに見出すことができた。これを使えば、まるまる一部屋以上のスペースを楽器だの壺だのに占領されることはなくなる―はずだがどうだろうか。

コーヒーブレーク

コーヒーセット

前回のシュークリームには全然満足できなかったので、再びシュークリームに挑戦。今回も本当の狙いは透明パックの表現。それとシュークリームの“クリーム”部分。オマケで毎日使っているコーヒーカップも。愛用というわけでもないが、壊れないから(笑い)。もう何十年も使っているかもしれない。シュークリームはもちろん新しいのです。描き終わったとたんに食べられた。

前にも書いたが、難しいのは「正確な楕円(円)」。ある程度納得のいくかたちにするには、何度も上下左右に動かして歪みをチェックしなければならない。そこに充分な時間をかけることが一つのポイントかな。先日のシュークリームはとりあえず試作だったので3時間近くで済ましたが、今回は7時間もかかっている。意外に時間かかる。

こういうものは近くで描くので、眼が悪くなってきてもまあまあ描けるが、視力が弱いと風景画が難しいと思う。車を運転するときの視界に似ているから。

ソル・レオーネ

ソル・レオーネ

イタリアの缶詰らしい。日本語のラベルがあるから日本向けなのだろう。食べたことが無いので味は判らないが、料理好きな人なら使えるのではないか。我が家では料理好きな人は誰もいないから使うことはなさそう。

なぜ買ったかというと、ただ単にスケッチに向くと思っただけ。缶詰や缶ビール、缶コーラなどこれまでにも何度も描いているが、やはりこれも難しいと感じた。難しさのモトは何と言っても「正確な楕円形」が描けないこと。こうやってみると、やっぱり歪んでいるのが判る。

満々中に対象物を置かないかぎり、対象物と左右の眼との距離はそれぞれ異なる。わたしが右利きのせいか、左側の円弧はまあまあ一発で描けるのだが、右側は描きづらい。上から下という動作と、左から右、そして反転という動作が重なるからだと考えているが、要するに右側の円弧がうまく描けない。誰にでもこういう癖のようなものがあり、あって当然だが、こういう工場生産で出来るものはぴったり左右対称でないと説得力がない。だから何度も逆さに見たりして、歪みを修正するのだが、それでもこんなふうに歪んでしまう。