失敗覚悟が鮫を生む?

鎌倉にて (テンペラ・アキーラ)

だいぶ前、鎌倉へ遊びに行った。暑い日で、外国人観光客がペットボトルをぶら下げながら、ぶらぶら歩いていた。

初めは自然な色遣いで描いたがちっとも面白くなくなり、途中で放ったらかしてしまった。数日前引っ張り出して、全体を青に塗り替えたら、途端に海のイメージが重なり、鮫が飛び出してきた。

 

無心という時間

 スケッチするひと

雨上がりの朝。悠然と油絵を描いていた。対象は水辺に垂れ下がる枝とその影。

一人で対象に向かう時、天才も凡人も頼れるのはおのれの感性のみという意味で、スケッチはあらゆる芸術の原点となりうる。対象との向き合い方が、自分との向き合い方なのかも知れない。

目を休めるには目をつぶることではなく、遠くの緑を見ることだと眼科医に聞いた。心を休めるのは一人内省することではなく、対象に自分を投げ出してしまう、動的な時間を持つことかも知れない。