雪は悪者ではない

アザレア

建国記念日。といっても実際の期日は定かではなく、神話上の初代天皇・神武が即位した日を、明治になって換算した日とされている。

ごく一般の(ようするに政治に無関心な)にとっては、ただの休日だ。山陰(という言い方は使われなくなってきているらしい)や新潟など、日本海側の大雪には心をいためながら、関東など太平洋側では暖かい日差しにのんびり手足を伸ばしている人も少なくないに違いない。

冬の日差しは天からの格別な贈り物だから、それを受け取り、味わうのに後ろめたさを感じる必要はない。また、大雪の被害は確かに災難ではあるが、雪そのものもまた、天からの贈り物だ。雪の恵みは春以後に顕著に現れるが、特に若い人々には真冬の雪でさえ試練である一方で、何者にも変えがたい財産にもなる。

雪の美しさは、そこで実際に暮らしたことのない人にとっては、おそらく想像を超えるものだ。雪と共に生きる人々はその美しさを一生持ち続け、直接間接にそれを周囲に放射する。それを財産と言わず、なんといおうか。

忙しい人 / Busy people

習作         study

青は心を落ち着かせる、と言われている。でも、きっとそんなに単純ではない。落ち着く色は、元々生存に有利な色に関係がある。

北極の氷の上では黒いヒグマは落ち着かないに違いない。保護色はとりあえず有利だ。暖かで穏やかな気候、豊富な食べ物の色も気持を落ち着かせる色だが、それらは同時に多くの敵を覚悟しなければならない色でもあろう。小さな哺乳類から始まった人類にとって、緑のバリエーションは落ち着く色の候補だろう。

これが美しい色だ、という特定の色があるわけではない。でも、その人にとって美しいと感じる色はあっておかしくない。あるいはその時に、という感じ方もあるかも知れない。

そんな色の中に居れば落ち着くか、といえばそれもまた、そうとも言い切れないような気もする。

24分の1/ 1/24


24分の1。すでに過ぎ去った、今年を1とした場合の割合だ。確かに今すぐなら、そういう実感もあるが、2月の声を聞いた途端に、「1月はあっという間に過ぎ去った」という気持ちになるだろう。

写真は店に並んだピクルスの瓶。蓮根、らっきょう、ニンジン、タケノコ、大豆など。かたちも面白いが、色を見るだけでも楽しめる。

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