玉ねぎ

玉ねぎ

ひと山200円の玉ねぎ。12〜3個はあるから一個20円以下。小さい。

玉ねぎは、身でさえ皮のように重なっているものだから、皮は当然そうなっている。皮と身の間は微妙な関係である。そこが少し破けると、何だかそこから別次元の世界が顔を出してくるようにも感じる。それが面白い。

ルピナス 3

ルピナス 3

やっとイメージに合う感じになってきた。ここまで5枚ほどルピナスにかかった。要は観察が足りなかった。

植物の葉や枝の出方、有名なところではパイナップルの鱗状の皮それぞれの位置などに一定の数列(この場合はフィボナッチ数列)が関係していることが知られている。観察していると、やはりそれに関連した放物線が見えてきた。

考えてみると、根から吸い上げた水を花(つまりは種)に分配するには、螺旋階段方式が最も効率的なのは明らかだ。生き物は全て賢い。それにもっと早く気づかなければならなかった。

 

期待などされずとも

10年も咲けなかった窓辺のサボテン

繻子蘭に続けとばかり、窓辺のサボテンに花が咲きそうだ。わが窓辺にては咲きたる記憶なし。買った時にはおそらく咲いていたと思うが、それ以来の開花だろう。少なくとも10年にはなる。小さな鉢にぎゅう詰めの寄せ植えだから、それぞれが成長する上でギリギリの凌ぎ合いがそういう結果になっているのだと思っていた。

それが今年咲く(だろう)とはどういうことか。確かに今年は何粒か肥料をあげたかも知れない。でも、今年だけでもない。寄せ植えの一部を他の鉢に移したら、短期間ではるかに大きく太く育った。依然としてこの鉢がぎゅう詰めの、育ちにくい環境であることは間違いない。

当然のごとく花など期待していなかった。サボテンに意思があって、無理やり咲いてみせようとしているわけではなかろうが、生き物はこうしていつも(咲く)準備はしているのだな、とは感じた。