平常心是れ命

花は季節を忘れない

近所の白モクレンが早くも満開。例年早咲きの桜も既に見た。DNAのわざだと言えば身もふたもないが、事実はそうらしい。

例えば植物には積算温度というのがあって、気温×時間が一定量に達すると花が咲く。動物も心拍数が一定に達することで、それなりの年齢になる。3億回で、大体寿命が尽きて死ぬことになっているそうだ。手術前の私の心臓の脈拍数は平均値の1/2〜1/3になっていたから、単純計算なら人の2倍から3倍寿命が延びるという計算(手術で寿命が縮んだことになる?)。

平常心=自然のあるがまま、なら緊張感はない(本当だろうか?)。緊張感が無ければ持てる自力を発揮できる(はず)、というのが漢語のタイトルの意味だ。イワシの団塊が大きな魚に襲われて、一瞬で形を変えることができるのも、余分な緊張がないからなのだそうだ。

そんなことが人間わざでできるのだろうか?出来るようにするのが修行であり、その境地を「悟り」と言うそうな。「諦めの境地」ならまだしも、という気がするが。

 

 

水ぬるむ泣いた赤鬼行ったまま

花の習作

すっかり春めいてきた。2011年の今頃は心はずっと凍ったままだったが。3/11からわずか10日。もう震災のことなどメディアからほぼ完全に消えてしまった。どの局も、「あの日を忘れない」と言っていたのがうそのようだ。

でも、忘れることが脳の健康には良いのだそうだ。冷たいようだが、それが自然な姿なのだろう。時々、自らが人間であることさえ忘れる人もいるけれど。

バーデン・ベルギアというオーストリア、タスマニアに生育するマメ科の、半つる性の植物らしい。白と藤色の小さな花が房状に咲く。確かに、よく見ると針金に蔓を巻きつけてあった。和名はコマチフジとあるが、人の口から聞いたことはない。

水彩と水性絵の具

クリスマス・ローズ(水彩以外の水溶性絵の具による)

世界中の蜘蛛が一年間に獲物にする昆虫の量は年間4〜8億トンにもなり、これはいま生きている人間(70億人を越えた!)が年間に消費する魚と肉の量に匹敵するそうだ。

蜘蛛以外の昆虫も、鳥も魚も、他の多くの動物も昆虫という餌を食べることから逆算すると、一年間に発生する昆虫の量はどれほどになるか想像もつかない。昆虫の餌の相当部分は植物だろうから、そこから食物連鎖というシステムに沿って消費エネルギーを逆算していくと、我らの地球をミラクル(奇跡)と呼ぶ以外にない。

本題。水性絵の具で水彩のように描くのは、実は難しい。ある意味では油絵の具で水彩のように描くよりも。今年はこれがテーマになりそうな気がする。