サザエさん

わたしがマネた、サザエの剥き方

2月に入り、たて続けにサザエさんにお世話になっている。写真のとおり、文字通りの「サザエ」さん。きっかけは妻が「活サザエなのに、売れ残りで安くなっているから買ってみた。刺身作れる?」とテーブルの上に置いたこと。正直「え~っ、面倒なモノ買いやがって」とは思ったが口には出さず、とりあえず「ふ~ン」と生返事。

隙を見てこっそりYouTubeで「サザエの殻を剥く」とかを検索。「へー、こうやって取り出すのか。」動画では、割烹のご主人らしい人がササっとまずサザエの首根っこを切り取る。それから小指をいれてぐにゅぐにゅっとすると、内蔵すべてがツルっときれいに取り出せる。コツがありそうな気がしたが、見よう見まねでとりあえずやってみることにした。

首(のように見える筋肉質の部分)を切り落とすまでは割烹並み。ところが、どうやっても肩から下が出ない。これ以上はわたしの指の方がちぎれる、ということでやむなくハンマーで粉砕。まな板は凸凹になるわ、身の中に殻のちいさな破片が紛れ込んで、洗うにもそれで指を切りそうになるわで、要するに散々な目にあった。

ところが、数日後また買ってきた!「1個100円位に下がってるし、まだ元気そうだから。」え~っ!今度こそ自分の指を切り落としそう、とは思ったが、口には出さず、とりあえず「ふ~ン」と生返事。奴はコリコリした刺身の味が気にいったのだった。でも、今度はハンマーだけはやめた。小指に少女っぽい切り傷なんぞ作ったりしながら、なんとか取り出せた。

ところが、数日後また買ってきた!「半額に・・・。」口には出さず、「ふ~ン」と生返事はしたが、わたしもだんだんやり方がわかってきたのだった。小指の切り傷は恋の思い出なんかじゃないのだぜ ― 少しアルコールの入ったドングリ目でよく見ると、敵はなんとなくコロナに似ているようにも見える。「コロナに打ち勝った証」にはワサビが合う。つい「また買ってきて」と思ったが、口には出さなかった。

木星、土星大接近-2

Jupiter and Saturn: 2020.12/24 17:24

午後から、どこで星を見るか候補地を探した。茨城県五霞町の江戸川土手から、スマートフォンで撮影した。他には誰もいず、まさに専用展望台。星が二つ並んで見えるが、大きいほうが木星。残念ながら最近は右目の視力が落ち、肉眼ではふたつであることを見極められない。大小2個の双眼鏡を持って行ったので、それでやっと2つであることが確認できた。

地平線近くに雲があり気になっていたが、日の入りに近くなってすうっと薄くなってくれた。この日の日没時刻は16:31。到着は16:18。星が見え始めるまで、うす暗いなかに雪をこすりつけたような日光連山のシルエットが、切れることなく末端まで見えた。驚いたことに、なんと日光白根山が見えるではないか。連山中央(男体山はずっと右に見える)、少し奥まって雪をかぶった姿は、さすが関東以北最高峰(2578m)の堂々とした威容。この機会がなければ気づかないままだったかもしれない。昨日はついていなかったが、今日はおまけ付き。

2021年の11月12日~14日にかけては、東の空に月、金星(明けの明星)と水星が並んでみえるそうだ(国立天文台)。星が爆発して最後を迎えるとき、地球では天体ショーとかいって皆で楽しむ。時のスケールを小さくすれば、世知辛くわびしく見える世の中も、宇宙時間で見れば損も得もへったくれもない。世はコロナで大騒ぎだが、もう少し長い時間尺で見れば、きっと良い教訓を得られるはずだと考えて、あと1週間を過ごす。

木星・土星大接近

Venus:23Dec 2020/6:15

木星と土星が397年ぶりの大接近だそうである。月も加わって1枚の写真に収まるチャンスもあったのだそうだ。次の大接近は2080年だという。これが人生最後のチャンスになる人も少なくないだろうから、とりあえず見ておくことにしよう。

最接近は12月21日だったが、まだ1~2日は大丈夫(でも急激に離れていくよ)。私もまだ見てないので今夜あたり。夕方から宵にかけて、南西の空です。

写真は残念ながらそちらではなく、ウォーキング中の金星(明けの明星)。息が切れていたせいか、ブレてしまった。5分後の6:20には日の出前の明るさの中に見えなくなってしまう。木・土大接近、子どもが買った古い天体望遠鏡でも、修理すればある程度きれいに見られると思うが、間に合わない。けれど一年の中にはいろんな流星群はじめ、たくさんの天体現象がある。コロナの中、夜空に心を広げるのもいい。