青いカモメのスケッチ会

青いカモメ絵画教室・スケッチ会(今日)

青いカモメ絵画教室のスケッチ会がありました。場所は埼玉県宮代町にある、日本工業大学構内。実行委員長が入構許可をもらってくださって実現しました。天気も良く、風もそよ風で、まずは絶好のスケッチ日和(日なたはちょっと暑かったかな)でした。

スケッチブックのサイズもそれぞれ様々。かつての仲間を呼んで、おしゃべりの方が熱心な人もいたり、まあまあ楽しく過ごせたようで、それが一番良かった。わたしもお会いできました。成果は?皆さん、最低でも義理で一枚は描きました(笑)。

この絵画教室も、もとをただせばこの大学の、近隣住民に開放されたオープンキャンパス、「公開講座」にルーツを持っています。講座終了から10年近く経ち、皆さん(不思議なほど)懐かしがって、今回の企画になりました。それぞれの人にとって、友人ができる、同じ趣味の友人の輪が広がった「聖地」なのかも知れません。そういう共通の場所があることは有難いことだと、つくづく思います。

当時はずいぶんこの構内を題材にスケッチしたものでしたが、構内の様子もだいぶ変わりました。図書館や学生食堂が別の場所に新しくなり、真ん中に大きな広場ができるなど、全体的に明るく、開放的になっています。木がまだ少なめですが、成長したらちょっとした公園気分です。そこをたくさんの学生たちが、講義のある教室へ移動するためにぞろぞろと歩いていきます。
 のびのび、リラックスしていて、彼らのこの貴重な時間を大切に過ごして欲しいものだと思いました。わたしたち「老人クラブ」も少し、シワがのびたように思います。この瞬間にも、 “歩行困難な老人でさえ” 容赦ない砲弾、爆撃の下を避難しなければならない世界があることを、わたしたちは知っています。スケッチなどに過ごせる、平和で楽しい時間を若い人たちにも遺していきたいものですね。

お尻を温める

「ざくろ」水彩

血行を良くするには温めるのがいい、というより、普段より熱くなるところ(炎症)は冷やし、通常より冷えるところ(血流低下)は温める。要するに“平熱” にするのがいいっていう、単純明瞭な身体感覚ですよね、きっと。

先週初めから右脚各部が痛くて、今のところ“歩行困難” 。実際に脚が悪いわけではなく、痛みは腰から来ているのがこれまでの治療経過から分かっているので、とりあえず腰とお尻を温めています。悪いことに、九月になってもまだ真夏日が続いています。わたしは北国育ちのせいかクーラーに弱く、ちゃんとお腹をガードしないとすぐ腸の働きが悪くなってしまうので、クーラーをつけながら、お腹には腹巻、腰にはホカロンを当て、お尻には冬用の暖房電気座布団で素足という、矛盾した、滑稽な恰好で過ごす羽目になっています。

秋の美術展の時期です。友人、知人から団体展、個展の案内状が届きます。わたしも楽しみなので、なんとか観に行きたくて一分一秒でも早く良くなるようにと焦るけれど、昨日は膝、今日は腿と足首、というように、日替わりのようにあちこちに痛みが出て、(そこが悪いわけではないのに)駅まで歩くのさえやっとという状況(たった450mなのに、途中何回も休んでしまう!)。行きはよいよい帰りは恐い。帰宅困難者になりそうで出かけるのが不安です。気持ちも落ち込んでしまいます。

今できることはスケッチだけ。実物からでも写真からでもいい。とにかく描いている時間は痛みを忘れることができ、描けば少しは上達もする。そんなわけで、“鎮痛剤代わり” にスケッチを描いています。でもやはり、本音は(案内をくれた)彼(女)らがどんな発見をし、それをどんなふうに身体を張って、作品に昇華させているのかを見にいきたい。悔しいし、彼らには申し訳もないけれど、今回は自重です。

ざくろ

ざくろ

水彩教室のSさんにねだって石榴(ざくろ)を何個か頂いた。食べるためではなく絵のモチーフとして。単体でも良かったのだが、枝付きの石榴はもっといい。とりあえず3枚ほど描いてみたが、今年はざくろを描きたいとずっと思っていたせいか、なかなか満足しません。

このスケッチはわざと安物の、少しバサバサしたナイロン製の筆で描いています。荒っぽさを出してみたかったからです。高級な筆はもちろん使い良いのですが、そのぶんきれいに出来過ぎてしまうマイナス面もあります。きれいな色はいいのですが、それが多少の荒さと結びつくと、より生き生きとするのではないかと思ったのです。

日本ではザクロを食べる習慣のある地域は少ないようです。実も小さく、酸味も好まれないからでしょうか。スーパーなどで売っているのを見かけたこともありません。南アジア、中東では露店でもよく見かけます。ジュースに加工したり、そのまま食べたりするようですが、何しろ日本の数倍の大きさがあるのできっと食べ応えもあるのでしょう。

ザクロは英語でPomegranate(ポングラネート)だそうです。pomeはリンゴのこと。リンゴように丸いからでしょうね。granete のもとの意味は「種子」。種の多い果実だからでしょう。ただ、今ではGranate といえば「手りゅう弾」と思う人の方が多いかもしれません。戦争の多い20世紀以降、使われる頻度はこちらの方が多いのではないでしょうか。ザクロの色はGarnet(ガーネット)、和名では柘榴石(色)です。マゼンタに近い色ですね。