アヤメとアイリス

「ジャーマンアイリス」 水彩
コアヤメ
模様の拡大

アヤメとアイリスの時季になった。それにアジサイが加わって、青い花が増えるのが嬉しい。わたしは花が好きだが、特に青い花が好きだ。けれど、花全体の中では(たぶん)青い花は少ないのではないか、と思う。だから、ガクアジサイなどが至る所で見られる、この時季がいい。そういえば、矢車草もこの時季ではなかったかな。あの色も好きだ。

アヤメと菖蒲の違いはよく話題にされるが、「綾の目」のような模様があるのがアヤメだと、たいていの本に書いてある。そして、たいていは、その「綾の目」なるものがどういうものかについては、写真がない。

ジャーマンアイリスを何枚か描いた。そのうちの一枚の制作を撮影し、「リッチな色彩を考える」として、現在、ビデオに編集中。早くアップしたいけれど、今月はとても忙しいんです。
 それに前回のビデオ製作に疲れてしまい、アップロード後、4日間くらいは次のビデオのことを考えるのも億劫なほどだったので、すべてが遅れ気味になっている。そのため、昨日も絵を描かなければならないのに、結局一日中ビデオ編集に追われた。坐ってばかりだから、脚の血行が悪くなり、あちこちがつってしまう。

散歩道に、「コアヤメ」が咲いていた。コアヤメというのが正しいかどうかは分からない。グーグルレンズを向けたら、そう出ただけ。それが上の写真。目立たない、小さめのアヤメだが、間近にみるときれいだ。これが「綾の目」?コアヤメだから、ちょっとちがうかもしれないが。日本の、というより、もっとオリエンタルな感じがする。

ご無沙汰いたしました

ジャーマンアイリス ペン・水彩

まるまる3か月ぶりに書きます。今日は日曜日ですが、やることがいっぱいあって(しかも、ほとんどが「作業」)、すこし早起きしましたが、体調はいいので、今日の分はできるでしょう。

皆さん、ご無沙汰しました。体調でも悪いのかとご心配下さった方もいるかもしれません。ご迷惑をおかけしました。皆さんは、きっと穏やかにお過ごしくださったことと拝察いたします。また、よろしくお願いいたします。

無常無心

一日中憂鬱で、絵を描く気力も湧かなかった。

教室の仲間がまた一人亡くなったと連絡があった。1月末には退院できるかなと、思っていたが、2月になっても復帰できずにいた。いつも意欲的で、新しいことにチャレンジする人だった。81歳。心からご冥福を祈りたい。描きかけの絵があり、退院してきたら、最終のステップを体験してもらいながら、完成へと行くつもりで準備していた。

最近、わたしの周りでは土木工事、解体工事がやたらに目につくようになった。時期的なものかもしれないが、ここ数年では見られなかった多さ。なにかが、動き始めているのだろうか。

昨年で、銀座等で開くグループ展などから一切手を引いたことは、前にもお伝えした通りだが、時間の流れと、無常を繋いでみると、もっと正直に自分の絵を描かなくては、と思う。人に見せることが絵の宿命ではあるけれど、別にそこで共有だの、共感だのを求めなくてもいいのだ。絵の評価など、どうせろくなものではない(今年、ある展覧会の審査員をするのだけれど)。褒められようが、けなされようが、せいぜい五十歩百歩だ。そんなのに惑わされず、出来るだけ無心に描くことが、幸せへの道ではないかと思う。わたしは絵のことしか知らないが、好きなことに無心になること、自分を澄ますことに憧れる。