人の夢を盗み見る /

のんきな日々もいつまで

ART(国際電気通信基礎技術研究所)と京都大学の研究者が、人が見ている脳内の画像を視覚化することにほぼ成功したと、ツイッター上で見た(論文の一部も)。

少し詳しい説明をすると、画像を見る人の脳をfMRIで測定したデータだけから、画像の視覚特徴パターンを予測するよう機械学習したデコーダーを通して画像化することができた、ということらしい。

ついに他人に夢を覗かれる時代が来た。逆にいえば、人に特定の夢を見させることも可能な技術の幕開きであり、怖い技術だと直感した。

こういう技術は、身体的なハンディのある人が、イメージするだけでアームを動かせるとか、自動車の自動運転などにいずれ使える有意義なものだ。けれど一方で、独裁者やその類の思想下にある人々とっても、最も欲しい技術に違いない。クーデターの夢を見ている人は、翌日の朝を迎えることができなくなり、そうでない人も一定の夢を強制され得る。抹殺と洗脳という、マイナス方向への計り知れない影響を考えずにはいられない。

描き初め / The first drawing in this year

チョコレート色のシクラメン 水彩8号

描き初め。今年は1月9日。かつては年越しそばの代わりに、大みそかから元旦までずっと絵を描き続けることを、個人的な行事にしていたのに、1/9だって…。

今年初めて記憶に残った夢。①腰の手術は選択肢だ ②感覚は、説得力はないが血が流れている 。

①、②とも言葉にするとつまらないが、夢の中では結構な衝撃として残った。それは一年を通してずっと意識されるから、私にとっては、初夢は案外大きな意味を持っているのかも知れない。

よし、今年はもう少し感覚的に、だらしなく描くことにしよう。人は人だ、なるべく耳と口は使わないようにしよう(ちょうどかなりの難聴になったが、これは幸いなのか?)。腰は大事にせず、ハードに行こう。壊れたら手術という選択肢がある、そんな一年に。

笑顔 / Smile

八戸えんぶり祭り・青森県八戸市

笑顔は大事だ。結果として自分を守るという意味でも。スマイルせよ、と言われると嫌だけれど、笑顔の人には話しかけやすいのも確か。災害時、スマイルがあれば軽いと見なされ、軽い方から救助されやすいという話を聞いたことがある。助かる可能性のある人こそ助けたいという、救助する側の心理だろうか。

普通に考えても、ムスッとした中高年の顔が並ぶと誰でも威圧感を受けるし、にこにこした子どもの顔が並ぶと、なぜか自然に応援したくなる。「国境なき医師団」「ユニセフこども基金」(だったかな?)などの募金メールでも、以前は「悲惨さ」を訴える写真が多かったが、最近は笑顔の、「希望」をアピールする写真に変わってきた。どうせ寄付するなら、より将来的な、明るい(smile)方向に活かして欲しいと思う人の方が、そうでない人よりは多いだろうから。。

「人は自分を好む人を好む」とは誰の言葉だったか。心理学的には、「自分のマネをする人を好む」ということになるらしい。でも私は嫌だ。私と私のクローンが並んでスマイルしている風景など、見たくはないんだ。