今年もチャドクガ予防の時期だ

「Apple and Book 」 2021   tempera on canvas

一昨日午前中、若干涼しそうな気がしたので、気になっていた庭の椿(ツバキ)を点検した。点検目的は「チャドクガの卵塊」探し。葉の表裏を一枚一枚丁寧に調べ、卵の産み付けられた葉を探し出して袋に入れ、捨てること。これをやればだいたい秋(9月~10月)の第二次発生は防げる。

初めは涼しそうな気配だったが、30分もすると汗が滲んでくる。チャドクガは、卵塊でさえ毒毛でびっしり囲ってあるので、絶対に素手や素肌で触れてはならない。そのために長袖シャツを重ね着、出来れば厚手のゴム手袋をして、袖口をしっかり止める。帽子、眼鏡、マスク、首回りのタオルも用意。足元はゴム長。夏の盛りにこの格好をするだけで暑いが、これは戦闘服だと覚悟するしかない。

チャドクガは庭木の害虫で一番「人的被害」の大きい虫だろう。完全防備したつもりでも、これまで何度も皮膚科医院に行かされた強敵だ。約1時間半点検して怪しいものを含めて10枚ほどの葉を切り取った。全部がチャドクガの卵だとすると7~800匹から1500匹前後の幼虫の孵化を未然に防いだことになる。これらが一斉に孵化する時期を見逃したら大変。あっという間に葉が食い尽くされるだけでなく、家の中に飛び込んでくる成虫の蛾の毒毛の危険にもさらされることになる。

汗びっしょりになった体を強いシャワーで流す。万全の態勢で作戦を実施したつもりだったが、袖口周りがヒリヒリと痒い。どこからか毒毛が入り込んだに違いない。注意したおかげで赤い発心はぽつぽつと小さいが痒みは鋭い。ずっと薬を塗り続け、やっと今日になって落ち着いてきた。チャドクガの卵塊排除はツバキ、サザンカ、茶ノ木が庭にある人なら必ずやった方がいい。時期は春先と今頃の2回。必ず見落としがあるから、1週間ほど開けて、2~3回は点検する。

夏の情景‐木立ベゴニア

夏の夜‐ベランダにて

2021‐夏の情景1

2021‐夏の情景2

木立ベゴニアによるエスキース3連発。見ればわかるが、木立ベゴニアはどれも同じスケッチから。あまり混み合っていないものを選んで、背景をいろいろ替えてみることにした。

我が家の木立ベゴニアはこの暑さで少しへばり気味。代わって「アマゾニカ(アマゾンサトイモ?)」が「超」元気。梅雨の前には鉢植えから姿を消し、死んでしまったかと思ったが、V字回復どころか「垂直上昇中!」。めちゃくちゃに元気ぶりを伝えてくれている。この暑さが大好きなんだな。次回はアマゾニカが主役だ。

やっと頭が通常モードになりつつある。暇になってきたということ。暇が大事。暇がないと何もできない。頑張って暇を作り、暇の中で一生懸命やりたい、なんて贅沢かね。

CGスケッチ練習

海辺のまちーCGスケッチ

CGによる「鉛筆スケッチ」を試みている。これまでも何度かアップしているが、この、コロナの夏休み中にもう少し慣れ、進化させたい。

このスケッチは、現地でペンで描いたものを見ながら、CGで描いている。スケッチブックだろうとパソコン上だろうと、描くこと自体はは難しくはないが、それをパソコン上でいろいろな媒体につないだり(たとえばこのブログにアップしたように)、他のメディアに利用するなどの展開が苦手、というよりどうしたらいいのか五里霧中だ。

描くだけならパソコン上の方がずっと楽。重たいスケッチブックを持ち歩かなくても済むし、ペンや絵の具(水彩の場合は特に水が問題だ)をいくつも用意しなくて済む。けれど、スケッチの醍醐味はやっぱり現地の空気を吸うこと、その風に当たること、かな。海辺にはいろいろな匂いもある。そこに住む人たちの会話を聞くのも楽しい。途中のお店で飲み物を買って、店の人と話す。CGには一切それがない。このスケッチも、アトリエでクラシックなど聴きながら描いた。

描いたものを見ればそっくりでも、まったく別の世界だ。どちらもできるようになりたいと思う。