斎藤兵庫県知事と維新

マスカット(水彩)

斎藤兵庫県知事のパワハラ(パワーハラスメント)を巡って、マスコミも、女子会なども盛り上がっているようだ。そこへ維新が知事に辞表を出すよう申し入れた、との報道があった(NHKなど)。

馬鹿じゃないだろうか、と呆れる。維新にもマスコミにも、だ。パワハラが実際にあったかどうかの判断は担当する機関に委ねるとして、まず確認しておかなくてはならないことは、知事が知事である理由は県民が投票したからである。知事の進退は、投票してくれた県民に対して判断されるべきもので、いかに維新出身の知事であろうと、維新の意向でどうこうすべきものではなかろう。単純に、次に予想される衆議院選挙にマイナスになるという思惑の見え透いた、浅はかで間抜けなポーズである。
 同時に、マスコミの辞任圧力には、こちらこそ社会的パワハラそのものではないか、と思う。報道のあるべき姿だとは到底思えないが、NHKはじめ、自分だけが正義とばかり、世論誘導する姿を往々にして見なければならないことは、本物の報道機関を失ってしまった国民の一人として情けなく、恥ずかしささえ感じる。

維新がやるべきことは、自分たちが応援した知事の不祥事(だと思うならば)に対し、上から目線で辞任要求することではなく、まず投票してくれた県民にお詫びすることでしょう。票を投じてくれた県民の頭ごなしに辞任要求するなんて、県民に対するむしろ侮辱とさえ感じられる。維新なんてこの程度だ、と自ら公言しているようなものではないか。

斎藤知事に希望することは、辞任せず、逃げ回り、出来るだけ多くの膿を出し切ること。自らの膿も、庁内、維新の膿も、マスコミの膿も。言葉は悪いが、これからの政治のための犠牲者になってもらいたいということ。一般人ではできない、特別の人だからこその、汚れ役になってもらうことが、一時の県政より有意義なことかもしれないと、勝手ながら思う。幸い、知事は辞任要求を拒否したらしい。

立体感

手前が水彩で描いた絵。奥が実物(制作時はもっと上からの視線)

見る人が絵に求めるものは様々。ある人は写真そっくりなものがいいと言い、或る人は写真のようじゃ詰まらないという。またある人はそもそもかたちなど必要なく、色さえ無くていいという。実際にキャンバスをそのまま展示したり、そこに傷やシミを作るだけで「作品」という作家もいる。なるほど、確かにそれも有りだ。見る人がそこに何かを「見出す」ならば。

子どもの頃はそんなとは全然考えたこともなかった。実物そっくりに描きたいと思ったこともなかったが、「頭の中にあるものは眼に見えるようにしたい」とは、強く願っていたのは間違いない。

そんな時、おとながちょっかいを出す。「これを描いてみろ」。どのおとなも想像力というものが無かったから、写真のように、つまり写実的に描いて見せるより説得力のある方法はなかった。子どもだからそんなことを論理的に考えたわけではないが、直感的に分ってしまった。
 それで、いろいろなものを描いた。特にお札を描くとおとなは面白がった。紙幣はレベルが高いので、描く側にも挑戦し甲斐があったから。そっくりに描くには観察力が要る。それも描く側からではなく、観る側に立っての。大きくなってもそれらの(想像力に乏しい)要求は絶えることがなく、従って今でもそれに応えるだけの写実力は捨ててしまうわけにはいかない。

立体感を喜ぶ人が多い。なぜだか本当はよく解らない。たぶん、平面なのに立体に見えるのが不思議な感覚になるのだろう。描く側から言えば、別に立体感など作っているわけではない。ただただ、見えたもののデータを或る美術的関数の中に入れれば、こうなるだけのことだ。創作力というのは、その関数以外のこと、描いているとそんな風に思えてくる。

青いざくろ

昨日18:00 アップロードしました

昨日アップロードしました。一昨日にはアップできたのですが、もう一度見返そうと一日延ばして若干修正しました。

この動画の最初のペンスケッチはスケッチブックを走るペンの音がすごく良くて、その音を残そうとかなり頑張ったぶん時間かかった。でも結局はすべてボツにせざるを得なかった(>_<)

アトリエの一角で撮影、編集しているのですが、撮影中の外の雑音がひどい。描いている時は夢中だから車の音はほとんど聞こえないが、いざ編集を始める、といかに騒音の中で暮らしているのかが分かってとても悲しい。トラックのエアブレーキ、ダダダダとエンジンを吹かす音、風圧でガシャンガシャンと揺れるシャッター。特に大きい音だけでも消そうとしたら、肝心の映像がガタガタになった。心もズタズタになって、壊れた映像をもう元に戻す気にもなれず、すべての音声を捨てて、何とかまとめてアップしてしまった。

開けて見ると、やっぱり視聴数が伸びない。平日にアップしたということもあるけれど、やはり魅力のないビデオなんだなーと思う。聞きづらくても、いい音がある方がよかったのかなあ。防音のスタジオが欲しいなー。大きな都市ならレンタルスペースもたくさんあるだろうけれど、小っちゃい町じゃねえ。テーマも難しかったけど、二重、三重にがっかりでした。