水彩と水性絵の具

クリスマス・ローズ(水彩以外の水溶性絵の具による)

世界中の蜘蛛が一年間に獲物にする昆虫の量は年間4〜8億トンにもなり、これはいま生きている人間(70億人を越えた!)が年間に消費する魚と肉の量に匹敵するそうだ。

蜘蛛以外の昆虫も、鳥も魚も、他の多くの動物も昆虫という餌を食べることから逆算すると、一年間に発生する昆虫の量はどれほどになるか想像もつかない。昆虫の餌の相当部分は植物だろうから、そこから食物連鎖というシステムに沿って消費エネルギーを逆算していくと、我らの地球をミラクル(奇跡)と呼ぶ以外にない。

本題。水性絵の具で水彩のように描くのは、実は難しい。ある意味では油絵の具で水彩のように描くよりも。今年はこれがテーマになりそうな気がする。

天気のひみつ

クリスマス・ローズ (何度も…)

今日は良い天気。嫌なことも、良いことに変えられそうな気がするから不思議。「穀雨(こくう)」という語がある。物(一般的には植物)を育てる雨、という意味だ。

「あいにくの雨」とは言うが、「あいにくの晴れ」とはあまり言わない。良い天気、も大体晴れを指す。晴れにはマイナスイメージをプラスに変える、何かがあるからだろう。

意地の悪い人は病気にかかりやすいそうだ。皮肉を明るいジョークに変えるようにすると、長生きするというデータをカナダの大学で発表した。なるほど、と捉える人の方が健康になりそうなデータである。

今さら…

    クリスマス・ローズ

南スーダン派遣の自衛隊日報を巡って。一言で言えば、現地隊員によるナマの貴重な記録だから廃棄など考えられない。が、論議を呼びそうだから廃棄ということで隠してしまった。いったん「廃棄」したと言った以上、「今さらありました」とは出せなかった、という。

何が大事で、何が小さいことなのかは人それぞれの立場や考え方によっても違う。けれど「記録」の価値が無になることはない、という常識が共有されていないことになる。

文化の本質は、固有の知識、経験、思想を公開、常識化することにある。少なくとも人間の歴史はそういう方向に進んできた。自分に都合の悪い記録を廃棄したいのは、都合のいい記録だけ取っておきたい気持と同じもので、誰の心にもある。が、その痛みを押して文化は進んできた。