東京の平和

「東京の水辺」 SM ペン
「東京の水辺2」 SM ペン

昨日(6/22)アメリカ軍のB2爆撃機がイランの地下核施設にバンカーバスターという特殊な大型爆弾を投下し、イスラエルー-イラン戦争に参加したことが明らかになった。いろいろと理屈を並べてはいるが、要するに「勝ち戦」に乗りたいトランプ氏の個人的な欲望が半分だろうと想像する。

ロシア-ウクライナ戦争も同様で、攻勢をかけているのはロシア、プーチンだからそちらが勝ちそうだと単純に見えたのだろう。だからサッサとウクライナに白旗を掲げさせようと、いろいろ屁理屈を捏ねてゼレンスキー氏に圧力をかけ続けたのだろう。
 彼にとって「大義」などはどうでもよく、「勝ち馬に乗らなきゃ損だ」ということが至上の命題なのに違いない。力のあるものが周囲を従わせる。それが彼にとっての「平和」の姿なのだろう。それが彼の「グレート・アメリカ」なのだろう。恐らく歴代で最も愚劣な米国大統領として歴史に名を留めることになると思う。

水辺のスケッチのことについて書こうとしていたが、気持ちが逸れてしまった。

散歩

「川の風景」 ペン・水彩
「夕陽」 ペン・水彩

加齢などによる身体の不調や体力、筋力の衰えを少しでも先延ばしできるよう、意識的に運動をしているせいか、寒い時期に比べ、全体の調子が良くなってきている気がする。

散歩のついでに写真を撮ったりするので、意外に時間を取られてしまうけれど、取材だと思えばむしろ効率がいいのかもしれません。2枚ともその時の写真をもとにとりあえず描いてみた。どちらも “印象のまんま” 。特に意図的な構成などなくても、このシーンの選択自体が、わたし自身の表現の一部であることは確か。ここからもう一度再構成すれば作品になるかも、です。適当に時間をおいてイメージの発酵を待ちます。

「奇跡」の場所

      「木陰」  水彩

木陰でスケッチをする。日差しは少し強いが、樹陰を抜ける爽やかな風が心地よい。スケッチの出来映えが気にはなるが、ともかくも写生できる環境が、今この瞬間にあることが嬉しい。

世界のニュースにちょっと耳を立てると、ウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻、イランとの戦争開始以外にも恐ろしい出来事に溢れている。備蓄米やコメの値段がどうのこうのというレベルなど、平和の中の小さなさざ波のようなものかもしれない。けれど、それが死活問題になる人や企業もあれば、学校給食のような育ち盛りにまで影響を与えているのも事実である。
 今や世界はあらゆるところで繋がっていて、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の、戦争への無償支援かと思えばそれが実は膨大な利益になっていたり、時には微妙、時には露骨な関係で結ばれている。けれど、もとをたどっていけば、要するに前時代的な「力づく」「暴力主義」から人間が一歩も進めなかった世界、とも言えそうだ。

とはいえ、小さいなりにでも自分の出来ることは、できるだけやっていくしかない。できることも人それぞれ、関り方もケースバイケース、それが無駄なのか、回り廻って最強効果になるのかは、もう誰にも分からない。まずは目の前の、こんな安全な場所でスケッチできることの「奇跡」を、一秒でも長く、一人でも多く共有していくことが大切だと感じる日々。