「モデルスケッチ」  鉛筆

雪に覆われる長い時間を過ごすことが「春」を輝かせる、と毎年のことながら思う。雪のない地域に生活してみると、雪がないのは大いに有難いこと。まず、自転車に乗れる。運動にも買い物にも便利。雪の上では自転車どころか二輪車自体が想像できない。そういう有難味を享受しつつも、「雪が解けて」春が来る、というドラマチックな視覚の変化に乏しいのは、どうにも物足りない。

先日記事にした近所の桜の名所でも、もう今日あたりは開花しているに違いない。そして花見の人も増え、にぎやかになっているに違いない。確かに春の嬉しい風景であり、千金万金の価値もあると思う一方で、雪解け水がどうどうと溢れる沢筋の、誰にも見られない桜、そんな風情にどうしても心惹かれてしまう。そんな景色に、何度見ても初めて春を見るような新鮮な気持ちにさせられる。

花を待つ

              「花祭り」のためのエスキース  ペン、色鉛筆
地域に住んでいる?外国人たちがコスプレを楽しんでいた

今朝は温かい朝を迎えた。生温かいと言った方が実感。先日近くの公園へ行ってみたら、早咲きの桜はたくさん咲いていて、「本家」のソメイヨシノもうっすらとピンクを帯びていた。もう開花間近だ。

皿洗いなどすると「水温む」という、俳句の春の季語を実感する。「卒業(式)」も「入学(式)」も春の季語だ。同じく「新(入)社員」も春の季語。人生の節目になるかもしれない時期を迎えた人も多いだろう。こんなのんびりした気分で出て行ける世の中になって欲しいと願う。