「丸ガニ」…

「丸ガニ」(宮城県産)を食べた。懐かしい味だが、惜しいかな、どれもまだ幼いカニで、味も未熟だった。生きているなら、逃してやりたいサイズだ。

最近ブログで「蟹釣り」のことを書いたが、この蟹のこと。私のいなかでは(後脚が平らだからか)ヒラガニと呼んでいる。背中の窪みが「H」に見えることから、子どもはわざとエッチガニと呼んだりもした。

腹を向けている蟹の一番下がメス、その上がオス。お腹の「フタ」の形で見分ける。小ぶりだが地元でも人気のある甘くて美味しいカニだ。まさか埼玉で売っているとは思わなかった。有難いと思いつつも、ちょっとだけ複雑な感情も湧いた。

 

ホイッスル

これが顔に見えること自体が不思議といえば不思議

ホイッスルって、そうアレ。これが楽器に数えられるようになってもう数十年。以来スティールパンはじめ、いろんなものが楽器になっているが、ホイッスルは最もシンプルなものの代表だろう。ほぼ口笛(元々は鳥の声)感覚。

ホイッスルには別な意味もある。しかも「音の出どころを探せ」=「注目せよ」という「命令形」だ。かなり耳障りな音なのに、(多くの場合)自分に危険が迫っていることを知らせてくれる、「善意」の「耳障り」という社会的、感覚的了解が成り立っている、数少ない例だ。

それを「音楽」に重ね合わせたセンスに、あらためて感心する。感覚が柔軟だということ。日本の社会で暮らす限り無理だな、と(ほぼ根拠なく)思う。

 

先日鮎を頂いたので、気が向くまま10枚ほど描いてみた。見る角度によって背中が青く見えたり、茶色っぽく見えたり。鮎に限らないが、川魚って本当に繊細だなあと、あらためて思う。

視覚と食欲とが結びつくせいか、まるでマグロのように丸々太った(たぶん肥満)やつの方が、スリムなのより「目に優しい」。小学生の時以来、鮎を取りに行ってないのでオス・メスの見分け方を忘れていた。これはメス。胸びれを見ただけでわかる。