葉牡丹 / Flowering cabbage

葉牡丹

今朝も快晴だ。気分だけは(いろいろ思い出さないかぎり)よい。こんな時は、気持ちのよい音楽を聴き、嫌なニュースには耳を塞ぎ、静かに詩でも読むのがいい。のだが、現実はなかなかそうならない。

葉牡丹。昨年まで、全く興味がなかった。今もまあそうなのだが、園芸店を覗いているうちに何故か、これを描いてみようと、小さな鉢をひとつ暮れに買った。

大小20枚くらい描いた。そのうちにだんだん葉牡丹を描いている気がしなくなって、自分がそこに投影されてくる。これはひょっとして俺なのかも…。ところどころ引っかかるようにギザギザで、点々で、非常識な色が前後の脈絡もなく在る。このいい加減な有りようはまさに俺だが、それはもう葉牡丹を描いているとは言えないのかも知れない。

描き初め / The first drawing in this year

チョコレート色のシクラメン 水彩8号

描き初め。今年は1月9日。かつては年越しそばの代わりに、大みそかから元旦までずっと絵を描き続けることを、個人的な行事にしていたのに、1/9だって…。

今年初めて記憶に残った夢。①腰の手術は選択肢だ ②感覚は、説得力はないが血が流れている 。

①、②とも言葉にするとつまらないが、夢の中では結構な衝撃として残った。それは一年を通してずっと意識されるから、私にとっては、初夢は案外大きな意味を持っているのかも知れない。

よし、今年はもう少し感覚的に、だらしなく描くことにしよう。人は人だ、なるべく耳と口は使わないようにしよう(ちょうどかなりの難聴になったが、これは幸いなのか?)。腰は大事にせず、ハードに行こう。壊れたら手術という選択肢がある、そんな一年に。

笑顔 / Smile

八戸えんぶり祭り・青森県八戸市

笑顔は大事だ。結果として自分を守るという意味でも。スマイルせよ、と言われると嫌だけれど、笑顔の人には話しかけやすいのも確か。災害時、スマイルがあれば軽いと見なされ、軽い方から救助されやすいという話を聞いたことがある。助かる可能性のある人こそ助けたいという、救助する側の心理だろうか。

普通に考えても、ムスッとした中高年の顔が並ぶと誰でも威圧感を受けるし、にこにこした子どもの顔が並ぶと、なぜか自然に応援したくなる。「国境なき医師団」「ユニセフこども基金」(だったかな?)などの募金メールでも、以前は「悲惨さ」を訴える写真が多かったが、最近は笑顔の、「希望」をアピールする写真に変わってきた。どうせ寄付するなら、より将来的な、明るい(smile)方向に活かして欲しいと思う人の方が、そうでない人よりは多いだろうから。。

「人は自分を好む人を好む」とは誰の言葉だったか。心理学的には、「自分のマネをする人を好む」ということになるらしい。でも私は嫌だ。私と私のクローンが並んでスマイルしている風景など、見たくはないんだ。