スケッチの流儀

            「春日部市大沼公園から市街方向を見る」 F6
               同大沼公園でのスケッチ   ペン・水彩 SM

昨日(4月28日)油絵クラスでは、埼玉県の春日部市営大沼公園でスケッチ会をした。スケッチに合わせ、初めての昼食会も企画してくれた。お腹いっぱい、元気いっぱいでスタートしたのだったが、曇り空で、そのうち風も出てきた(曇り空自体はスケッチ向きの天気なんですが)。夕方は雨が降るかもしれないということで、残念ながら早めに終了ということになった。3枚描いたが、そのうちの2枚です。前日が「藤まつり」だったということで、藤もそれなりに咲いていました。

スケッチでは(必ずしもスケッチに限らないが)、その場で「何が自分の眼を惹いたのか」その魅力を描くことがポイントです。何にも面白いものがないなあ、とか言いながら漠然と描いてはいけないんです。もしそういうものが感じられなければ、あわてて描かずにその辺をぶらぶらする方がいい。そうすると何となく何かが向こうからアピールしてくる。その、面白いところだけピックアップするようにすると、いいスケッチになるように感じます。

下のスケッチ。実際には目の前に工事中のフェンスがふさがっていて、奥のグラウンドも手前の道も、背を伸ばしてもよく見えなかった。「フェンスが無ければこう見えるはず」という想像。奥の建物も取り立てて魅力というほどのものはない。でも、手前の木(大きな柳と種類の異なる他の木々)が風になびいて、葉擦れの音がしゅうしゅうと聞こえている。その(少し寒々とした)感じがポイントかなあと思ったわけ。
 だから、建物もことさら正確に描く必要もなく、木々も細かく説明する必要もなく、グラウンドや手前の道も半分想像で足りる。けれど、全体として「木々の間を抜ける風」を描くには、梢の高さや柳の揺れる角度の方が大事だと思う。それがわたし流のスケッチのやり方。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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