椿―Tsubaki

庭の椿を3枚ほど描いてみた。これまでに何枚この椿を描いたか数えてないが、少なくとも10枚は水彩で描いているはずだから、ある程度までは見なくても描ける。けれど、実際に見るとやはり植物も “生き物” だということをいつもいつも強く感じる。「生(せい)のオーラ」がわたしにも降りかかってくる。

白い花に赤い斑(ふ)の入っているのが美しい。花は大きく立派だが、それを支える “首” のところがなぜか不釣合いに細く、花の重さを支えきれない。だから、ほとんどの花が下をむいてしまう。これは “品種改良” 中ゆえの問題だろうが、 “当事者” である椿にとっては「どうしてくれるんだ!」とでも言いたいに違いない。

おそらく、この椿は赤い花の台木に白い椿を継いだものだろう。その証拠に、ときどき先祖返りして、真っ赤な花が全体の中で1輪くらい咲く。木も「血筋」を主張しているんだろうね。そう考えると、この赤い斑が一滴の血のように見えてくるから不思議なものだ。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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