柿を描き忘れる

           「筆柿、次郎柿」  黒と茶色のペン

柿は美味しい。夢中で食べてしまってから、アッ、今の描いておくんだったと、もう最後のひと切れが喉の奥に落ち込む直前になって思いつく。なんでもそう、目の前のことだけになってしまってはいけない。

トランプと習近平が、いま激しく角突き合わせているトランプ課税をめぐって会談した。トランプによれば「10点満点中の12点」で合意したそうだが、とりあえず1年間という様子見合意に過ぎない。レアアースと半導体技術で、お互いが「やらずぶったくり」の腹の中。目の前のことだけにならないかどうか。