石破退陣

石破首相が総理を辞めることになったらしい。わたしは自民党自体を支持しないが、それでも今の自民党の中では、石破氏が最も国民目線に近いと考えていたので、個人的にはもったいなかったなあ、と感じた。

教養のカケラもなかった故安倍総理はひたすら自民党目線で、そのため党内では並ぶ者がなかった。ということは裏を返せば、自民党議員のほとんどが自分の当選のことしか考えていないということでもあった。「裏金」でほんの数カ月、肩身を狭くした議員どもはさぞかし、してやったりと喜んでいることだろう。次は法律を変えて、もっと堂々と金権政治に没頭するに違いない。「政治は結局、カネだ」と言う議員しかいなくなるだろう。

ダメなのは岸田氏だ。石破氏を総理にするのに最後の一押しをしたのは岸田氏だった。なのに、ここで石破氏を支える気概をまったく見せなかったのは、一言で言えば石破氏を理解したからではなく、「石破支持」が、単に安倍派への当てつけに過ぎなかった、という程度の見識しか持ち合わせていなかったという証拠。もともと芯のない政治家だと思ってはいたが、やはりその通りだった。その気になれば力がある人だけに残念だが、本人にその自覚がないのだから仕方がない。

石破氏は党内随一の政策研究家、と政界以外の多くのところでも言われていた。それは自身の派閥が小さかったからでもあろう(カネの成る木を持っていなかった)。数(カネ)の力ではなく、政策で競うしかなかったこともあろうが、個人的にも政治家はそうあるべき、と確信していた節が随所にある。いまさら言っても始まらないが、その真面目さが安倍・麻生(派)の反感の素でもあったように見えた。「バカが寄ってたかって理屈を叩く」図。「無理が通れば道理が引っ込む」の喩え通り、古過ぎる日本の一面をあらためて見る想いがする。
 次(の総理)は誰にするのか。まさか進次郎氏じゃあるまいな。“信じろウ” と言っても無理だ。 “ボクは今野球に夢中です” という少年のような「政治観」にしか見えない。麻生氏?茂木氏?高市氏?河野氏?まさかのまさかでトランプの真似、麻生二期目なんてないよね?お隣の韓国にも笑われるぜ。韓国の2倍の人口があっても、有為の人は育ってないんですねって。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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