立秋2025

このずんぐりした「厚み」と透明な翅が特徴らしい

今日は立秋。「蝉」は俳句では夏の季語だが、もちろん今日もたくさん鳴いていた。でも、異変がある。

今年は特に蝉の声が少ないなあ、と感じていたが、その理由が分かった。蝉の種類が替わったのだ。当地では、蝉と言えばあのやかましいジージーというアブラゼミが主流「だった」。それが、シュシュシュシュというクマゼミに置き換わったのだ、と確信した。蝉の声がしなくなったのではなく、「やかましくなくなった」のである。

東京の代々木公園でもクマゼミが増えてきた、というのは何年も前から知っていたが、当地でもクマゼミが大勢を占めているとは想像していなかった。考えてみれば、「庭で、(畑で)甘い蜜柑が採れた、オレンジが採れた」と知人たちから聞くようになっていた、つまり “亜熱帯” 化が進んでいたのだから、当然といえば当然のことだったが、ジージー=蝉とばかり思いこんでしまっていたようだ。温暖化だけでなく、都市化も影響していると言われている。

もちろんアブラゼミの声もするが、耳をそばだてないと聞こえないほど。すでに少数派なのだろうか。ミンミンゼミも少ない気がする。今日はウォーキング中、ツクツクボウシも久しぶりに聞いた。カナカナもいるに違いないが、寂しげなその声は、もう少し山里近くに行かないと聞くことができなくなったカナ。
 蛇足だが、カナカナといえば、福島県・会津の山の中で聴いた「全山カナカナ」の大合唱が忘れられない。

41.8℃のなか

コキア(箒草)がずらり。左側が桜堤。右にヒマワリが見えている
4月には菜の花でいっぱいだったところです
なんの木(草?)か分からない。教えてください

「暑い日が続きます」どころじゃない、今日は群馬県伊勢崎市で国内最高気温を更新、41.8℃だって!(埼玉県鳩山町も41.4℃!)!関東地方だけで14地点で40℃以上を観測したそうだ(アメダスのないところもある)。わたしの住む市でも39.9℃(気象庁アメダス観測データによる)。おそらく、当市の過去最高気温だと思う。夕方8時でさえ、まだ32℃もある。

一日中クーラーの中にいたので、夕方ふとしたきっかけで、埼玉県幸手市の権現堂桜堤へ行ってみた。このクソ暑い中、呑気に歩いている人などいまい、と思ったらビックリ。歩く人、ランニングする人、写真を撮る人(中国人観光客らしい一団も)など案外たくさんいるのに、かえって驚いた。「ひまわり祭り(8月10,11日)」とかのイベントがあるようで、すでにずらっと咲いているヒマワリなど見に来ているようだった。いくつか日よけ用のテントが設けられ、そこではミストが吹きだされていた。ちなみに、「刈り取り自由」と札があったが、見ている限りでは、切る人はいなかった。

「熱中症警戒アラートが発令されているので、外出は控えましょう」と防災放送をしていることと矛盾するが、まあ、それが世界ではジョーシキらしいから、とやかく言うまい。横浜みなとみらい花火大会もだいぶキレイだったようだし。とにかく、この暑さにも拘らず、イベントを企画する人より、それを実行する作業員、見に来る観光客のタフさに敬服だ。

明日は広島原爆慰霊の日。9日は長崎。「原爆忌」は俳句では夏の季語だが、考えてみると立秋は8月7日(今年の場合)。長崎原爆は秋だった、と今日気がついた。

暑い日が続く

暑い日が続く。40℃以上の高温が4日連続で、日本国内のどこかで観測されているとニュースになった。おそらく今日も。広報などでは「日中は外に出ないように」と呼びかけてるが、働く人はそんなわけにはいかない。一歩外へ出ると、たくさんの人が、冷却器月の服を着たり、あるいは汗みずくになりながら働いている。通学の学生たちを見なくなったと思っていたら、夏休みである―感謝。「雑草」たち、「蓮」「ノカンゾウ」「オシロイバナ」も元気である―とりあえず嬉しい。