終戦記念日

頭に浮かんだまま、とりあえず描いてみる。雲のエスキース
車で通りすがりの写真。なんて美しい影だろう

今日8月15日は日本にとって最後の戦争、太平洋戦争の終戦記念日。8月はとかく戦争にまつわる事柄の多い月だ。昭和天皇の玉音放送から80年。石破総理が「談話」を発表するとかしないとか言ってるうちに、トランプ・プーチン会談がアラスカのアンカレッジで、日本時間の明日午前中に始まるという。

2022年2月24日にプーチンがウクライナに戦争をしかけて以来、ずっとこの戦争の行方を見守っている。最初は21世紀にこんな馬鹿馬鹿しいことが起きるのかと、呆れたが、ウクライナ戦争も4年目に入り、世界が壊れかけている(新しい世界が生まれる?)ことの象徴なんだな、と思えてきた。

ニュースではトランプ・プーチン会談を、「停戦合意に至る道筋を見出せるか」などと半信半疑の論調だが、二人とも本心では停戦などに興味を持っていない、とわたしは思う。本当に戦争をやめる、やめさせたい気があるなら、ゼレンスキー氏も入るのが当然だから、それがない以上、初めからその気がないのはわかり切ったことではないか。
 プーチンにとって一番の関心は「経済制裁の解除」だし、トランプにとっては「ロシアとの経済交流とプーチンをどう助けるか」に決まっている。そのことは二人の間で、とっくに暗黙?の了解ができているはず。議題の中心は、いかに辻褄を繕って、独裁者2人だけのウィンウィンの「経済関係」を維持するか、そのつじつま合わせの言葉選びに終始するだろう。期待しても無駄だ。

戦争は終らない。どころか拡大の方向に進んでいる。トランプ個人として優しい面があり、人殺しなどしたくない気持ちを持っているのは感じるが、お金の為なら他人に人を殺させても「見ないことにできる」センスも持っている。ガザにおけるイスラエルへの絶対的な支持をみれば一目瞭然。―ロシア連邦はガタガタきしみ始めている。一方アメリカ、ヨーロッパ、日本なども関税をひとつの亀裂として、こちらもきしみ始めている。どこかが、そこに火を点ければ戦争は一気に拡大するかもしれない。
 「日本にとって最後の戦争」と初めに書いた。それが「最近の」となるか「最後の」となるか、民主主義の限界が見えてきているように思う。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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