花に追われる

         「アジサイ」  ペン・水彩
     「芍薬」  ペン

蕾で買ってきた芍薬が開いてきた。5、6個ある蕾のうち2個がほぼ同時、次いでもう一個開いてきたが、スケッチしている時間がない(いいわけ。ぶらぶらしている時間はたくさんある)。

冬から早春にかけては野の花、たとえばホトケノザやオオイヌノフグリなどは、お店で売っている花よりわたしには好ましい。が、摘み取ってきて描くというにはちょっと小さすぎる。
 その点、桜をはじめ紫陽花(あじさい)、牡丹、芍薬、薔薇、藤、躑躅(つつじ)など春本番の花々はいずれも豪華絢爛。あちこちの家の庭、垣根にもわんさか増えてくる。中には絵を描きたくなるような庭や花もないではないが、声をかけるほどの勇気はない。

あるとき、通りすがりの家の窓下に、きれいな大輪の薔薇が道へはみ出すようにずらりと植えられていた。思わず足を止め携帯で写真を撮った。それをたまたま家の人がカーテン越しに見ていたのだろう。「あげましょうか」と声をかけてきた。辞退したが、ちょうど小さな鉢に挿し木?したのがあるから帰りに持っていって、という。きれいな薔薇だったが、なぜか一年で枯れてしまった。あそこの薔薇はきっと今もきれいに咲いているだろうと思う。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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