能天気な絵

               「アジサイのイメージ」   アキーラ

とりあえず、アジサイはこれでいったん目途打ち。真剣で神経質な絵も現代を反映しているかのようで心を捉えるが、描くのも見るのも少し辛い時がある。そんな時、色で遊ぶだけのような、こんな能天気な絵が硬くなった心をほぐしてくれるような気がする。

世界は両面だ。必ずといっていいほど、良い面と暗い面を持っている。「平和のための戦争」なんてバカバカしい言葉だが、現実を見るととても笑えない。畑にするために木を切り、草を焼く国があるかと思えば、乾燥と土の流出を防ぐために木を植え、草を増やそうとする地域もある。人間だって、一つの命を長らえるためには他の多くの命を奪わなければ生きていけない。一つの論理だけで世界は成り立っているわけではない。

美しいもの。それは力(パワー)や論理ではないからこそ大事。

リメイク

「桜のある水辺(部分)」 水彩
「桜のある水辺(部分)」  水彩、アクリル

下の絵は、上の絵に加筆修正したものです。リメイクというのはちょっと定義が違うかもしれませんが、ほぼ別作品になったという意味でそう言っておきます。

平凡なスケッチが、イマジネーションを加えることで生まれ変わりました。良くなったかはともかく、絵としての存在感はずっと強くなりました。イメージを練り直し、余分なところを切り捨てるとサイズは小さくなりますが、そのぶん絵が引き締まってくるようです。その感覚を鍛えるのにはリメイクがいいかも知れませんね。でもまずはそのための「失敗作」をたくさん作ることが必要ですね。