ワタリガニの習作

「ワタリガニ」の習作

蟹を描くのは難しい。生きているのを見ることがなかなか難しいからだ。海底の砂の上にいるという想像で描いてみるけれど、そもそも脚がこんなふうに伸びていては歩けるはずもない。腹が砂に接触しているはずもない。

蟹と言えば、わたしたちは食べ物だと思っている。けれど、もし海の中で巨大な蟹に遭遇したら、このハサミはかなり恐ろしい、凶器のように見えるに違いない。でもまあ、たぶん襲ってはこない。横にしか進めない奴が、素早く動く相手を捕まえられるのは無理だろう。蟹は海の掃除屋、死んだ魚とか貝とか、大体そんなものを食べている。もちろん獲物が動けなければ、生きていても食べるとは思うけれど。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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