水性と水彩–3

アキーラによる作例

Langton紙にアキーラの作例。数種類の紙を試しているが、発色など水彩絵の具より大きな違いができることが解ってきた。発色も、同じ水溶性といっても、水彩絵の具とは全く別種のものだと考える方が良さそうだ。

水溶性絵の具は、薄めて使えば皆似たようなものだと(確かにそうとも言えるが)甘く考えていた。絵の具の中の糊の分量にも秘密がありそうで、これを自分なりに調節してやれば、テクニカルな領域はかなり拡大できるはず、と目標を定めた。

 

水彩と水性絵の具

クリスマス・ローズ(水彩以外の水溶性絵の具による)

世界中の蜘蛛が一年間に獲物にする昆虫の量は年間4〜8億トンにもなり、これはいま生きている人間(70億人を越えた!)が年間に消費する魚と肉の量に匹敵するそうだ。

蜘蛛以外の昆虫も、鳥も魚も、他の多くの動物も昆虫という餌を食べることから逆算すると、一年間に発生する昆虫の量はどれほどになるか想像もつかない。昆虫の餌の相当部分は植物だろうから、そこから食物連鎖というシステムに沿って消費エネルギーを逆算していくと、我らの地球をミラクル(奇跡)と呼ぶ以外にない。

本題。水性絵の具で水彩のように描くのは、実は難しい。ある意味では油絵の具で水彩のように描くよりも。今年はこれがテーマになりそうな気がする。

天気のひみつ

クリスマス・ローズ (何度も…)

今日は良い天気。嫌なことも、良いことに変えられそうな気がするから不思議。「穀雨(こくう)」という語がある。物(一般的には植物)を育てる雨、という意味だ。

「あいにくの雨」とは言うが、「あいにくの晴れ」とはあまり言わない。良い天気、も大体晴れを指す。晴れにはマイナスイメージをプラスに変える、何かがあるからだろう。

意地の悪い人は病気にかかりやすいそうだ。皮肉を明るいジョークに変えるようにすると、長生きするというデータをカナダの大学で発表した。なるほど、と捉える人の方が健康になりそうなデータである。