
異常な暑さが続いている。「異常」というのは、例えば北海道北見市で昨日(7月24日)最高気温39.0℃(北見市での過去最高)を記録したことなどを指す。「異常」かどうかは、ほんらいは「個人的な感覚」の問題だが、「北見」という「(本来なら)涼しい土地というイメージ」があるのに、その思いこみに反するから「異常」という言葉が出てくるわけだ。インド・デカン高原で40℃を越えたからといって、誰も「異常」などという単語は使わないだろう。今日は北海道帯広市で40℃とか予報されているから、どうなるか注目している。
夏の暑さでよく話題に上る埼玉県熊谷市(日本最高気温41.1℃.2018、同静岡県浜松市2020)とか群馬県桐生市、岐阜県多治見市などでは、「普段より暑いなあ」くらいに慣れてしまっているかも知れない。ちなみに北見市の過去の最高気温を見てみると38.1℃(2019)、37.2℃(2021)となっていて、第4位以下は37,1℃が2022、2023と続き、10位が37.0℃。en breve、例年なら37℃あたりまでがピークだから、それよりいきなり2℃も高かったことになる。それにしても北海道も、ついに南国化してしまったことの象徴なのだろうか。
この暑さで(場所によっては水不足も)野菜や果物もだいぶ影響を受けているらしい。このままだと、きっと来年の米にも影響が出る。一方、目を転じると「雑草」はいささかもひるまない。この強さはどうだ。今日も各地で「熱中症警戒アラート」が至る所で発令されている(当地も)。「エアコンがなければ死ぬ」、とさえ思える暑さだが、雑草に倣い、「暑さに慣れる」ことも「暑さ対策」の一つだろうとは思う。
個人的には今まで一度も「一晩中エアコン点けっぱなし」をしたことがない。だけでなく、日中もつけっぱなしはしたことがない。わたしの場合、かえって体調が悪くなるからである。一日のうち数時間はだらだらと汗をかくのが、どうもわたしの健康法らしい。多くの会社員のように、一日中クーラーの効いた執務室で過ごす仕事では、きっと病気になるに違いない。自分だけエアコンを切るってわけにはいかないから。エアコンを使わない方が非効率だと言われるし、自分でもそう思うけれど、この暑さの中で体調を崩すと、もっと大変なことになると考えてしまう。暑さ対策も一般論だけでなく、最後は個人的な微調整が必要だ。どうぞ、皆さんくれぐれも熱中症にはご注意を。