「ポインセチアのスケッチ」
年末 。子どもの頃は楽しかった冬休みから正月にかけての期間が 、年を取るごとに辛くなってきた 。寒さなど 、関東平野部では大したことはないが 、そんな体力・生理的な面だけでなく 、精神面 、社会的なことなどひっくるめて 、楽しいことがなくなってきたと感じている 。
それが老化 、と言われてもあえて反論する気さえ起きないが 、ニュースひとつ取り上げてみても 、大谷選手の活躍と新しい契約 、インバウンド景気などの明るい面より 、ウクライナ 、イスラエル 、自民党のキックバックなどの方がずっと心にのしかかる 。
イスラエルのガザ攻撃 。第二次大戦でのユダヤ人への共感 、同情 、そこからの教訓を 、当のユダヤ人自身がすっかり踏みにじってしまった 。ナチスがやったことをそのまま裏返しにしているだけではないか 。それを 、人権と民主主義の擁護を標榜するアメリカが 、国際世論を無視しての絶対的支持だ 。ロシアにダブルスタンダードと嘲られるのも当然 。信義は地に落ちた 。唯一の核被爆国を世界に訴えながら 、核廃絶への行動に一切加わろうとしない日本 。「人類の知恵」など 、お笑い種だ 。
いま旬の話題 、パーティ券のキックバックにせよ 、官房長官が辞任しようと 、大臣が何人辞めようと 、次の選挙で 、何の疑問もなく投票する人々によって 、「みそぎを済ませた」とうそぶきつつ 、また偉そうに大臣に返り咲いてくるのだ 。日本国民の脳みそは発酵し過ぎてしまったに違いない 。そんなことばかりではない・・と 、思いたくても 、さらに悪いことしか思いつかなくなった 。이미、言葉がない 。 ほんのひとときの絵を描く時間 。大切なものはすべて小さく 、掌の中にしかない 。