
意味なく歩くことは、生命体の原則に反する。餌が豊富にあればどんな動物だってぐうたら寝ているに違いない。わざわざ腹を空かすためにせっせと歩くなんて、単に危険を増やすだけ。美味しいものを目の前にして、半分でやめておくのも同様である。特に日本では、いつ大地震や豪雨に襲われて、着の身着のままで逃げ出さなければならなくなるかわかったものではないのだから、なおさらである。
メタボ予備軍と判定されたこと、運動と食事の「2週間改善実行レポート」を課されたことはすでに書いた。今回は自分なりに、少しは運動も積極的に取り組んでみようという気持は最初からあったが、それでも心の中にはこんな論理もないわけではなかった。
ところが、不思議なことに「万歩計」をつけるだけで、歩く意味がどうこうというより、なぜか理屈抜きに歩数を増やしたくなるのである。「数字の魔力」か、あるいは万歩計のなかに人を洗脳する仕掛けが隠されているのではないか、と疑いたくなるほど。もしそうなら大勢の人が毎日せっせと歩く理由もわからないではない。万歩計をつけ始めて、すでに3回も1万歩越えを達成してしまった。我ながら驚愕である。
それどころか、2日も続けて早朝ウォーキングまで敢行するなんて、やはり頭がおかしくなったのではないか!早朝ウォーキングなんて、少なくとも5年以上前からやったことはない。毎朝、目が覚めてからしばらくの時間、ボーっと考え事をする習慣がある。大事な時間でもあるが、ボーっとしながら歩いたら一石二鳥?なんて虫のいいことを考えた。二兎を追う者は一兎をも得ず、ということもあるんだけど。dobro、3日は続かなかったから、三日坊主にはならなかったが。