飲める水 / Drinkable water 小さな流れ 水彩 南アルプスの水。直接飲んでもおいしい水だったが、だいぶ前から高山の水と言えども登山者由来の有機物が多いと問題になっている。 日本全国の水道局は大変な努力を積み重ねている。おそらく日々世界一努力している機関の一つに違いない。それはたぶん、日本人が世界一水にうるさく、さらに言えば世界一水に贅沢している国民から「水道料を徴収」するプレッシャーと、それをはねのけようとする技術者のプライドからではないだろうか。あらゆるレベルでの水質を「通常価格」で供給する力こそ、水に豊かな日本人には逆に見えにくい、日本の真の実力かも知れない。
関宿水門2 / Water gate of Sekiyado 関宿水門-2(試作) 水彩 またまた関宿(せきやど)水門。リハビリのためとしては、現在の体力から云えばほぼ限界点?行く前に、気象と気分を考える。最近の気象は異常が普通。いくら「飛ぶ男」でイカロスを描いたって、自分が途中で竜巻に遭って江戸川に墜落、なんて笑い話にもならない。体調はある程度走ってみないと(自分の身体なのに)案外判らない。中間点で、その先へ行く気があるかを確かめる。 今日(9/13)は夕方5時近くに出かけたので、帰宅は6時半近く。この時間帯になると、犬を連れた女性が多く散歩し始める。スピッツを連れた白いパンツの若い女性を振り向くとスピッツとそっくりのお尻。飼い主は犬に似ると言うが、背面では本人も解るまい(ごめんなさい)。一時爆発的に流行しながら今はほとんど見かけなくなったハスキー種の犬を連れている人もいる。あれだけいたハスキー犬は皆死んでしまったのだろうか?横歩き、ステップなどしながら自身のシェイプアップ中、ずっと犬を抱いている女性(時には男性もいるがなんだか気味悪い)。犬はダンベル替わり? 話題がそれた。そう、水の流れだ。女性の話題に流れてはいけないぞ。描いていると水面がいくつかに割れていることに気付く。ある部分は沈み込み、ある部分は水底から湧き上がる。水面は平らではなく、上下運動をする。水が生き物のように見える理由だろう。
癒しの水 / Healing water 関宿水門の水 水彩 2014 リハビリのつもりで、おばチャリ自転車(買い物用)で関宿城まで行く。往復でも20㎞以下だから、まあちょうど良い距離。一時間半くらいかかる。私なりには一生懸命だが鍛えられたランナー等には全然敵わない。土手道で、明らかに私より年長だと思われる「自転車おばあ」(敬意と羨望の混じった私的敬語)も「すいませーん」とか言って私の脇を軽く抜いて行く。「オレの自転車は買い物用だからな」と言い訳しながら「おばあ」のお尻を一生懸命追いかけるが遠ざかるばかり。 汗びっしょりで関宿城に着くころ、既に休息と優雅なデザートを終えた「自転車おばあ」がカッコいいサングラスを着けて私とすれ違う。クヤシー!などと悶えないことにしている。おばあが元気な時代なのだ。 関宿城のすぐ脇に水門がある。ここ(江戸川)の水流を見るとおばあに負けた傷心が癒される。自宅前の川のチマチマした水量に比べ、ある意味でさすが江戸を潤した水量は違う。ゆったりというか、たっぷりというか、ウーンというか。その水量を(うれしく思いながら)とりあえず描いてみた。