やるべきことをやる

スピードスケート女子500mの小平奈緒選手

「やるべきことをやる」ピョンチャン・オリンピックでメダリストはもちろんどの国のどの選手からも例外なく聞かれる言葉だ

言葉の意味は簡単明瞭だがこれほど実行の難しいことも滅多にないだろうまず「何が」やるべきことなのかそれを知ることさえ並大抵のことではないそれがわかった選手だけがある意味一流の条件を満たすさらに難しいのはそれを「弛まず」やるべきレベルまで続けることしかも自分一人で出来ることではないのがさらに難度が高いそうしたレベルでの勝者と敗者敗者といえどすでに敗者ではない

考えてみるとスポーツに限らず人生の全ての場面において同じようなことが言えるのではないかしかし「やるべきことをやれない」のもまた人間だやった人はすごいその一方通行だけで良い

蟻のままで

 

小さな世界ではあるけれど

♪蟻のままで蟻のままに〜♪ もちろん「ありのまま=在りのまま」 でヒットした「アナと雪の女王」のテーマ曲。lakini、聞いているとディズニーなら「蟻の姿のまま」でもいいような気がしてくるから不思議

蟻と蜂はよく似ている蟻はアシナガ蜂やすずめ蜂から分岐したものでこれらとは蜜蜂マルハナバチなどよりも近いのだそうだ(ちなみにシロアリはゴキブリの仲間)

蟻の女王なら栄光か死あるのみ挫折から這い上がるなんてことはないようだ日本なら10〜20年が女王の寿命だが世界では50〜100年になる種もあるらしい「蟻のままに」で正解なのかも知れない

クールベ「世界の起源」(オルセー美術館)

フェイスブックを一人のフランス人が「表現の自由」を侵害したと訴えている(そういう訴えは毎日夥しい数になる筈だが)フェイスブックがその個人のアカウントを「ポルノ拡散だ」と判断閉鎖したからだがその裁判をアメリカ・カリフォルニアでやるかフランスでやるかのどこでやるかが焦点になっているらしい訴訟を持ち込まれたフランスの下級裁判所では(いかにもフランス的に)「この裁判は『当然』フランスで行われるべきだ」

フェイスブックの言う「ポルノ…」は単なる理由づけに過ぎない現に同じ画像がフェイスブック上にいくらでも見られるからだしその程度のポルノなら現状「お子様ランチ」レベルにも達しない主題はやはりフェイスブックの「アカウントの同意事項」優位か提訴受理国の「裁判権」優位かにあるようだ

私の興味は少しずれて問題提起の仕方とその対処法にあるアメリカ人とフランス人の想像力の違い(優劣の差ではなく)が垣間見えてその推移がお酒の絶妙な「つまみ」になる(旧大陸《ヨーロッパ・経済力↓》と新大陸《アメリカとカナダ・経済力↑》と文化の厚みの違いはソーセージの造り方の違いにもよく表れている)

ちなみに大げさなタイトルの「世界の起源」という作品はただの女性器を画面の中央に少しだけリアルに描いたというだけの観念的なものだが当時のフランスではとても発表などできる環境ではなかったらしい日本では浮世絵版画が一般にも容易に手に入るだけでなくその表現もいっそう誇張されほとんど遊び感覚に近くなって貴人庶民男女を問わずその表現自体を楽しむという現代以上の芸術的レベルに達していた(写真の絵は本文とは関係ありません)