
バイオリズムの波なのか、鎮痛薬の効きめか、お尻や腰を温めたり、睡眠時間を増やしたりした効果なのか、またそれらの相乗効果なのか、ともかく腰痛がだんだん鎮まってきて、ふたたびビデオ編集にも集中できるようになってきた。
途中でストップしていたナレーションを再開してみると、声のボリュームが、再開前よりずっと大きくなっていて、驚いた。腰から来る脚の痛みで歩行に難儀していたときも、今も、これからも “元気に、歯切れよい” ナレーションを目標にし、同じように発声しているつもりなのに、再開前の声はどことなく弱弱しく聞こえる。むしろマイクに近づき、腹に力を入れて声を出していたのに。
それが、再開後のナレーションでは、同じ強さで話したつもりが、ボリューム・オーバーしてしまった。声をずっと弱めにして、マイクとの距離もずいぶん離しても、まだボリュームがある。ここ2日間ほどの晴天で、マイクの感度に若干の変化があるのかとも思ったが、それだけではなさそうだ。根本的に “声に力がある” 感じがする。
ナレーションをしてみなければ、自分では気づかなかったと思う。自分の声を数字で見、スピーカーからの声を聞き比べて、初めて気がついた。腰痛と関係ないと医師には笑われたが、腰痛と同時期に高くなり始めた血圧、体脂肪率も腰痛前の数字に戻ってきた。
体重が変わらないのに体脂肪率が3%も増えるということは、計算上はそれ以外のものが1.8kg も減ったことになる。それが全部筋肉の減少というわけではないが、筋肉量も若干は減っている可能性がある。筋肉が落ち、替わりに脂肪が増えたとすれば、筋肉の負担がそれまで以上に大きくなったと考えても矛盾はない。それが声のパンチ力に影響することはあり得る話だろう。
さほど信頼性の高いデータではないし、たった数日でそんなに筋肉が増えたり減ったりするかを考えれば、医師の笑うのも仕方ない。Lakini ndio、痛みを引きずった晴れない気分が、声の力を削いでいたようには思える。