
夢の中で、小さな光るペンで何か描いていた。「これ、すごいペンだねー」とか驚きながら。
そのペンの中には既に立体があるのだった。VRのようなメガネは不要。そのペン自体が立体をなぞるのだ。数ミリ、数センチの凹凸に沿って、ペンを持つ手にその凹凸が直接感じられ、手がそれに誘導されるように前後左右する。すべすべやザラザラの材質感もそのまま。
Par exemple、バナナの表面に絵を描くとする。ペン以外の何も手に持たず、なのに直接バナナの表面に描いている感覚、と言ったらいいだろうか。硬さ、弾力、重量感。夢の中では体験しなかったが、もちろん一周ぐるりと描けるに決まっている。
それでも、視覚的には一枚のキャンバスに描いているような気がした(夢の中では矛盾はつきものだ)。それは空間に浮いているようで、その立体感覚にもかかわらず、それ自体には厚みも質量もないような、しかも大半は目に見えないようなキラキラした、半透明?の「感覚」キャンバス。 もしかしたら、もうそんな製品ができていて、わたしが知らないだけなのかも…。