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上の写真をもとに、かつての生涯学習センターからの眺めを描いている。試作をスタートしてからもう1ヶ月は経つが、その間ほとんど制作していなかった。
はじめはマスキング液で抜く予定だったが、ブラインドのシャープな線の効果を考えて、マスキングテープに切り替えた。その角度につられて垂直線が倒れかかっているところなど、2,3か所を修正する必要が見える。
試作はF4サイズなのでこんなテープの切り取り方になっているが、30号くらいになればこの方法ではたぶんうまくいかない。水彩画に限らず、ひとつのビジョンについての達成方法は一つとは限らないし、その選択もその人の経験や技術によって異なってくる。そのプロセスをあれこれ考えるのも、絵の愉しみのうちに入る。料理のことはあまり知らないが、ずっと昔から、よく似たもののような気がしている。
年間に〇十枚描くとか、○○展の入選、入賞を目指すとか、そんな時期を何年も経て、今思うことは、「静かに一人で楽しむ絵が最高」ということ。誰かが褒めてくれなくてもいい(そんなのむしろ余計なこと)、静かに深い時間を過ごせることより価値のあるものはあるだろうか、などと考えている。