
「誰がどんなことに興味や関心を持っているか」。世界中のビジネスがこの一点に集中しているといっても過言ではない。スマホを使い、パソコンで何かを検索したり視聴するたびに、その情報はデータとして抜き取られ、商品化され、瞬時に「○○いかがですか?」というCMのかたちで送られてくる。
CMならまだしも、ときにはその「関心事」を狙った詐欺まで現れる。データの収集、分析などにAIが使える時代になったからだ。Իհարկե、AIそのものに原因があるわけではない。結局は人間の欲望がそうさせている。
素知らぬ顔で人の周りを嗅ぎまわり、ゴミ箱から情報を拾い出し、スーパーやコンビニにまで跡をつけて何をいつ、どのくらい買ったかをメモする。毎日こんなことをわたしたちはされているのだが、目の前に人の姿をしていないために気づかない。何とも鬱陶しい世界だが、ヒトの欲望はそんなものでは済まさない。
いずれわたしたちの脳はAIに「最適化」され、標準化され、実装される。それを人類はどうやって防ぐのか。そこに今わたしの関心事がある。