無心という時間

スケッチするひと

雨上がりの朝悠然と油絵を描いていた対象は水辺に垂れ下がる枝とその影

一人で対象に向かう時天才も凡人も頼れるのはおのれの感性のみという意味でスケッチはあらゆる芸術の原点となりうる対象との向き合い方が自分との向き合い方なのかも知れない

目を休めるには目をつぶることではなく遠くの緑を見ることだと眼科医に聞いた心を休めるのは一人内省することではなく対象に自分を投げ出してしまう動的な時間を持つことかも知れない