ポインセチア・ビデオ編集中

危なかったあと3~4分で26日になるところだったビデオ編集に追われてブログのことをすっかり忘れていた

今回は「風景の中の」ポインセチアポインセチアは単独で描くのはとても難しい植物のひとつあの大胆な赤自体もそうだけれどいざ描こうとするとなぜかあの赤が褪めてしまい複雑なかたちだけが押し出されてくる

あの赤は太陽の光を浴びてこそだから室内に持ち込んだとたん日当たりと陰とで作り出す鮮やかなコントラストが失われ急に不機嫌に黙り込んだようにとげとげしい表情になるのである。但、これは冬の花(?)野外でなど描いていられないという人間側の事情がその不機嫌さの原因でもあるわけだ

ならば室内でもっとも居心地の良い日当たりの場所を提供するしかない冬の太陽は這いつくばる様に低く動きすぐにモノの影に隠れてしまう贅沢な光の場を要求する冬の独裁者なのであるそれがあの赤なのである

師走の銀座風景

「ポインセチア」試作2 このレベルじゃまだ全然ダメ
師走の銀座界隈

先日(12/16)国画会の安原容子さんの個展などを見に銀座へ行ってきた最終日だったがいずれの個展もひっきりなしに来場する人がいて絵を見に来る人は減ってないんだなといささか安堵した

歩行者天国も久しぶり中国語も多く耳に入りかの国での観光がオープンになったことを肌で感じた路上の思わぬところに座り込んでめいめいスマホをいじくっている家族まだ微妙な違和感はあるがひところの中国人観光客レベルからみるとずいぶん日本人感覚に近くなったと感じる

ホコ天をあるいているとヨーロッパアメリカ南米系中東系アフリカ系の顔が行きかうワイシャツだけで行ったのにそれでも汗をかいた。12月半ばでこの暑さはどうなっているんだろうかTシャツ一枚で歩いている人もいればその隣ではダウンを着こんだ人もいるそんなホコ天から各画廊へは90度ずつカクカクと曲がっていく

長年苦しめられたポインセチアの一つの攻略法が見つかり今年は少しだけ肩の荷を下ろした(近々それをYouTubeに乗せるよ)大みそかまであと10日元気な人の元気な個展を見ると来年の発表までの十数点の絵の構想と試作をしながらもう一歩ポインセチアの攻略法を探す気力も湧いてくるよ

ポインセチア‐冬晴れ

       「ポインセチア・冬晴れ」 水彩Water Ford 紙 (粗目コットン紙)

今日も夕方から急いで一枚描いた一昨日の絵のバリエーションモチーフはまったく同じただいつもより細い筆を使って細かく描いています

ここ2~3年毎年ポインセチアを描いていても一枚も納得いく感じがありませんでしたそれでも前回と今回とでこの(ブログのような)方向なら多少攻略法が見えてきた感じがします

こういう “実写” 的な絵でも実は多くの「作為・フィクション」があります決して見えるままに描いているわけではないのです「創作」ですから作為は当然ですが具体的にはまず対象物を「置く」ところから始まります背景を作るのです

この絵で?背景に団地があるとか木があるとかはあまり重要ではないと考えていましたそれよりは晴れなのか曇りなのかのほうが大事だった(ムードですね)それと関連させ(できるだけ描く手間を省きながら)「窓枠」で背景に変化を作れないか窓から奥の “寒色系の色” と手前の壁ポインセチアテーブルの“暖色系” とどう 接着させるかを考えていました