
小さな画面。手のひらを広げると隠れてしまうほど。それでも足かけ1週間ほどかかっているだろうか。もちろん少し描いてはほったらかし、少し描いてはほったらかして。
ある時点で、急に絵の方から「そろそろ…」と呼びかけてくる。そこから数時間は集中。
小さな粒々が画面全体に広がり、明るい色でそれがほんの少し浮かび上がって見える。静かに間近で見てもらいたい。小サイズの絵はそういうもの。

小さな画面。手のひらを広げると隠れてしまうほど。それでも足かけ1週間ほどかかっているだろうか。もちろん少し描いてはほったらかし、少し描いてはほったらかして。
ある時点で、急に絵の方から「そろそろ…」と呼びかけてくる。そこから数時間は集中。
小さな粒々が画面全体に広がり、明るい色でそれがほんの少し浮かび上がって見える。静かに間近で見てもらいたい。小サイズの絵はそういうもの。

前回の習作で、三角形の中にチラッと風景の破片のようなひらめきを感じたので、その方へ少し進めてみた。あくまでトレーニングなので、あれこれ考え過ぎず、まずは描いてみる。やり過ぎ、思考不足があるのは当然。
青の微妙な明暗と、色の深さの幅だけで空間を作れるようになりたい。ここでは精神性など全く求めない。新たに発見できた部分も少しはあるが、色の使い方がまだ行き当たりばったり。技術的な課題がクリアされていない。
一つの法則性を確立することがとても大事だと思う。絶対的なものがあるとは思わないが、よりドライなもの、変わらないものを少しずつ掴み、積み上げる。他に選択肢がないのだから、Nieko negaliu padaryti。

色々と試行錯誤しているが、ゴールがあるわけではない。ひとつひとつ技術的な課題をクリアし、さらに新たなヒントを発見する、純技術的な試み。
毎回毎回新しい試みをするわけてはない。一度できても、それがまぐれということもある。一度現れた効果を何度も再現できることも、とても重要なことだ。技術に頼る絵はつまらないが、技術がなければ発想さえできない(こともある)とクレーも言っている通り。