



102 வது மாதம்、体調が良かったので、知人の個展を含めて4つの展覧会を廻ってきた。最初は日本橋三越本店で開催中の「西房浩二個展」(6日まで)。図録を送ったり送られたりでお互いに最近の作品まで知ってはいたが、会うのはかなり久しぶり。わたしの顔も忘れているかも、と思ったが覚えていてくれた。最後に会った時でも、たぶん私の髪はまだフサフサだったはずだから、もうわたしを見ても分からないかも知れないと思っていた。さすが画家ですね。羨ましいことに彼はほとんど変わらず、万年青年のまま。彼は水辺の風景が得意だが、あえてこの絵を紹介するのは、この絵は一見単純そうに見えるから。このトリミング自体、かなり高度な感覚だと思いますが、そこをいかにも「なにも無さそうに」描いているところが逆にすごいですね。長閑な古き良きヨーロッパに行ってきたような気になります。
そのあと上野に回り、東京都美術館で「ゴッホ展」を見ました。よく見たらゴッホの「作品展」ではなく、ゴッホを巡る、弟テオとその妻ヨーとの「家族の関係」、ゴッホ作品と彼の周辺とのかかわり方がタイトルになってました。義理の妹ヨーの活躍は初めて知りました。
おなじ上野公園内で、国立博物館本館での「運慶」も見ました。興福寺北円堂を再現した展示はこじんまりしたものだったけれど、さすがに運慶はいつ見ても凄い。“運慶” は、有名なものだけ3点。一緒に展示されている四天王像も「運慶(作)の可能性がある」と解説されていたけれど、やはり「工房」作かなとわたしは感じた。無著・世親像などのような完璧さに比較すると、(わたしの「運慶観」との)微妙な違和感がある。நிச்சயமாக、運慶の指導下にあったことは間違いなく、迫力満点ではあった。会場は撮影禁止なので、残念ながらお見せ出来ません。絵画展などに比べると彫刻は見る人もずっと少ないけれど、逆にそれがじっくり鑑賞できるチャンス。日本の誇り、って気持ちになりましたよ。
博物館からの帰り道を科学博物館よりに歩いたら、「大氷河期展」というのをやっていた。会期を見ると今月の13日までだというので、見ていくしかない。急ぎ足で見たので大した報告はできませんが、とりあえず「ネアンデルタール人」の写真をご覧くださいな。なんてカッコいいファッションなんでしょう!このままニューヨークを歩いてもよさそうじゃありませんか!下は、クロマニヨン人がトナカイの角に施したレリーフ(浮き彫)。“センス” というのは本当に時空を超えるんだなーと感動しました。それが現代までちゃんと遺るという “奇跡” は、まさに作品が、それ自身の力によって成し遂げたことだ、とわたしは信じます。これが「芸術の力」なんですよ、எல்லோரும்。
それにしても昨日はスタスタとよく歩けました。筋トレの成果かもしれません。