「節電」が怖い

この夏の電力需給のひっ迫を先取りして節電の強制半強制お願いのそれぞれにそれぞれの方法が検討されているようだNHK(を見るなんて恥ずかしい気がするが)を見たら家庭での節電の方法がいろいろ紹介されていたなんと「楽しく節電しよう」!家庭で子どもと節電ごっこをする・・節電ゲーム・・等々学校でも「誰かが教室の電気を消してくれました・・」見ていて鳥肌が立つほど怖くなったこの調子では本当の夏場になれば隣同士町内での「あそこの家は節電に非協力的」「あそこは朝からクーラーをつけている」などまるでかつての共産圏の密告社会のようになるのではないかと思ったのだ

心配し過ぎ今の日本でそこまでは無いと言う人が多いだろうが私は決してそうは思わない節電の旗振り役をやる人が必ずと言っていいほど節電警察の役もやるだろうと思っているたとえば自発的に始める清掃奉仕初めはいいがそのうち参加者が増えてくると参加しない人が「悪い奴」にされていく参加しないだけなのに「ゴミを捨てる奴」「敵対する奴」とだんだんにエスカレートしてくるPTAなどに出るとそんなことが当然であるかのように起きている同じことが「節電」でも起きると考える方が自然ではないか

村上春樹の「1Q84」が一昨年ベストセラーになったそのもとになった(というのは言い過ぎだが)ジョージ・オーウェルの「1984」を読んだ人は「1Q84」の読者より少ないかも知れない(この際だから読んでない人には一読をお勧めする)描かれているのは、1984年が近未来である時点でのヨーロッパの仮想の国そこは一種の管理監視国家だがよくみるとそれは現代の私達の生活をほんの少しいびつに照らし出しただけのように見えるその近さに私は身震いした

選挙がありました

4月10日統一地方選挙の第1弾が岩手宮城福島の3件を除く全国で投開票された

結果はご存知の通り民主党の独り負けみんなの党の独り勝ち自民党が躍進したかに見えたが結果からいえば勝ちとも言い難い。apenas、勝ち負けも含めてどさくさ選挙だったという印象が強い

東日本大震災のショックがあまりにも大きすぎまだ悪夢の中にいるような気持ちの中で碌な公約もビジョンも示されないまま若さだけが売りだったりの人に投票しなければならないという不毛の投票日みんなの党が躍進したからといって具体的に何かをしたわけではない民主党が千鳥足になった挙句に勝手に転んだ手から牡丹餅を拾っちゃったという感想だ多くの民衆にとっては「いま選挙やってる場合じゃないだろう!」という怒りの方が強かったのでは?

こんなショック状態のときは新しいことをやろうとする人は不利な立場になりやすい思考停止状態にあるのだから当然だ本当はこんな時だからこそ新しいことを考える人が必要で後で正気に戻った時に「えっあの人が当選だったの?」というため息に変わる可能性がありそうだ

話はかわるが絵にも同じことが言えそうだみんなが暗い気持ちになっている今単純に明るく楽しげな元気の良さそうな絵が特に受け入れられそうな気がする暗い気持から抜け出したいという気分は実際私にもあるのだがそのような方向にだけどんどん流れていきそうな気がするそんな時にあえて暗い気分の絵を描くのはとても勇気が要る