田中希美(のぞみ)選手のこと。8月4日の準決勝の実況聴き逃したが(実況あったのかな?)、結果を見ると3分59秒19の5位で「決勝進出」!インタビューでの印象から、冷静なレース運びができたのだろうと思う。まぐれなどではなく、強い相手によって、やっと本当の実力が引き出され始めたのだと推測する。
8月2日の予選で自分の持つ日本記録を3秒近く更新し、1日置いた今日、さらに3秒縮めた。säkert、3秒縮めてもエチオピア、ディババの世界記録3分50秒07にはまだまだ及ばない。それでも4分を切るランナーは世界でも10人くらいで、54秒~59秒台にそれぞれ一人くらいずつしかいないのだから、健闘を期待していた陸上競技関係者の想像をも越えているのではないか。
今大会にはハッサンという“超人”がいる。1500m予選で他選手の転倒に巻き込まれ、ほぼビリから残り300mで全員をごぼう抜き、トップでゴールした「あの人」。ハッサンは5000mですでに金メダルを獲っている。耐久力もスピードもずば抜けている。
そういう超人たちが相手だから、田中選手の今回のメダルの可能性はほぼ無いだろう。だからこそ、ある意味ではいい勝負ができそうな気がする。precis、決勝ではメダル候補たちはタイムより勝負に徹する傾向が強い。お互いを意識してスローペースになることもよくある。まあ、それならそれで、どんな対応ができるのか、新“超人”のレースが楽しみだ。決勝は明日8月6日。