
8月10日から熊本から長崎を中心に、九州北部から山口へと1~2本の線状降水帯が貼りついたようになり、豪雨災害が発生しているというニュースが途切れない。少し前にも同地域から山陰にかけて、また北陸、新潟などの日本海側にも大雨があったばかりだ。
経験と対策は蓄積されている。Vendar、自然というものは、時に人間の努力のはるか上を行く。
これだけ毎年のように災害に晒されるなら、どこかもっと災害の少ない県などへ移住する人が増えそうな気もするが、現実はそうではない。学校とか仕事とか、いろいろ事情があるには違いないけれど、結局地域に対する愛着のようなものがそれを上回っているのだろうと思う。
わたしはそうした心情を理解したいと思うけれど、一方で不憫であるとも思う。わざわざ苦労する必要などないからだ。災害対策においては、つい予算と効率ばかりに目がいきそうだが、こうした数字に出にくい心情なども、数値化、視覚化する研究、制度がもっと必要だと思う。